多角化とイノベーション:株式会社JAM TRADINGが描く古着ビジネスの新潮流
2000年代に起業した古着ショップが急激に成長をしています。特に注目すべきなのが古着屋JAMを運営する株式会社JAM TRADING。株式会社JAM TRADINGは2007年12月に設立され、関西を中心に全国で店舗を展開しています。同社は三つの主要ブランド、「古着屋JAM」、「Elulu by JAM」、そして「LOWECO by JAM」を運営しており、各々が特色ある商品やサービスを提供しています。更に、国内最大級の自社オンラインショップを持ち、楽天市場やYahoo!ショッピングなど、各種ECモールにも出店しています。同時に同社は、テレビ番組やドラマ、映画、雑誌など、多方面でのメディア露出も積極的に行っています。更に、全ブランド共通のポイントシステムやデジタル会員証を導入するなど、ファッションテクノロジーにも注力している点が注目されています。
「古着屋JAM」は、アメリカの架空の街「JAMTOWN」をテーマに、高品質な古着をセレクトして販売しています。人気ブランドのユーズド品から希少なヴィンテージアイテムまで、商品は自社のバイヤーが厳選し、一品一品クリーニングと検品を行った上で販売しています。
環境への配慮と低価格を訴求点とする「LOWECO by JAM」では、「LOWPRICE」と「ECO」を組み合わせたブランド名で、価格と環境に優しい古着屋として位置づけています。このブランドは、主に商業施設で店舗を展開しており、気軽に楽しめるエコなファッションを提供しています。
そんな同社が今回新たな業態を開発しました。株式会社JAM TRADINGは、新事業として24時間営業の無人古着屋「STOPY(ストッピー)」を2023年10月6日(金)になんばに1号店を出店すると発表しました。この新業態は、特に「話しかけられることなく服を選びたい」とか「好きな時間に立ち寄って買い物をしたい」といった消費者のニーズに応えるものとされています。店名の「STOPY」は、”気軽に立ち寄っていただきたい”という意味を込め、「STOP BY(立ち寄る)」から命名されました。
この店舗では約1,500点もの古着が1,000円から3,000円前後で提供される予定であり、消費者は宝探し感覚で商品を選ぶことができるとされています。決済方法にはセルフレジが導入され、現金支払いはもちろん、各種クレジットカードやコード決済にも対応しているという。一連の流れを、入店から退店まで他の人と接触することなく完結できる環境が整っています。
この新業態により、株式会社JAM TRADINGは古着市場においてさらに多様な顧客層に対応する戦略を展開すると見られています。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店舗情報
■店名
STOPY(ストッピー)
■住所
〒556-0016 大阪府大阪市浪速区元町1-7-21 パークアレイ難波1F
■営業時間
24時間営業
■アクセス
JR関西本線 JR難波駅から徒歩約4分
大阪メトロ なんば駅から徒歩約4分
近鉄 阪神線 大阪難波駅から徒歩約6分
https://www.instagram.com/mujinfurugi_stopy_official_/