変容する百貨店の役割
百貨店が専門を誘致するようになってから久しくなってきました。もう専門大店があることが普通にさえ感じるようになってきました。百貨店の成り立ちは日本の流通業の基礎であり、世界のマーケティングの始まりであるとさえ言われております。三越の全身である越後屋が顧客台帳を用い、顧客のニーズを把握し、顧客のライフステージにあわせた商品提案をおこなっていたということを米国のマーケティング学者であるフィリップ・コトラー氏が自著で言及したことから通説になっていきました。
しかしながら今や令和。百貨店が顧客のニーズを把握している層も高齢化で目減りし、把握したい富裕層が百貨店に来訪しないものですから、強みだった外商も拡大成長していくわけでもなく旧態然とした百貨店運営では百貨店の看板を維持することも出来ない世の中にますますなっていきます。そんな中で自ら変革していくことを許容し、周囲の市場の状況を踏まえ、市場の求めるものを模索し、求めるものを提示するという商業施設として当たり前の行為ではありますが、それを百貨店がおこなうようになってきています。
もっとも商業施設よりの動きをしているのが、関東圏で言えば株式会社京急百貨店が京急上大岡駅で展開する京急百貨店。京急百貨店は現在、最上階家電量販店のビッグカメラ、その下の階にはユニクロ、中層には無印良品、cafeMUJI、ABCプレミアムステージ、イーストボーイ、JINSとMD的にシャワー効果や集客効果が必要なゾーンで積極的にリーシングを行っています。今回新たに河淳株式会社のライフスタイルショップ KEYUCA(ケユカ)を中層のテナントゾーンに誘致。ライフスタイルショップ KEYUCA(ケユカ)は元々プロ向けの内装什器を製造販売していた河淳株式会社が一般消費者に向けて商品を製造、販売し拡大していった業態でいまやおしゃれ雑貨の代名詞的なブランドとして認知されています。
現在では60店舗弱まで成長したKEYUCA。おしゃれでカフェを想起させる雑貨・家具は多くのファンから支持をうけています。京急百貨店5Fへの出店でどう上大岡のKEYUCAファンが反応し、どう支持されていくか注目です。以下、河淳株式会社のプレスリリース画像と店舗概要を編集しプレスリリースから抜粋。
ショップ情報
〒233-8556
神奈川県横浜市港南区上大岡1-6-1 京急百貨店5F
電話:045-352-7266
営業時間:AM10:00~PM20:00[駐車場]
お買い物金額による割引有り。
詳しくは京急百貨店・上大岡のアクセス・駐車場案内ページをご覧ください。
[電車]
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横浜市営地下鉄 上大岡駅 直結京急百貨店・上大岡 ホームページ
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