地域活性化の新しい道筋:ハンズの「プラグスマーケット」広島オープンへ
昨今、日本各地の自治体が国内の有名リテールブランドとコラボレーションを行い、地域社会を盛り上げていこうとしています。商業施設は地域社会にどう貢献ができるのでしょうか?
商業施設および店舗が地域社会に果たす役割は多岐にわたります。地域産品の取り扱いを通じて、地域産業の振興と資源の価値向上が可能です。また、地域の文化や伝統を反映したイベントを通じて、住民間の交流促進と外部への魅力発信が期待できます。地域コミュニティとの連携による共同プロジェクトやボランティア活動は、コミュニティの結束を強化する効果があります。
さらに、エコフレンドリーな取り組みにより地域の環境保全への貢献、地域住民のニーズに合わせた商品やサービスの提供により、商業施設と住民との関係を深化させることができます。地域の歴史や文化に対する教育プログラムと情報提供は、地域認知の深化につながります。
さらに、地域住民の雇用と研修は地域経済の活性化に寄与します。これら一連の取り組みにより、商業施設および店舗は地域社会の一員として積極的に参画し、地域の持続可能な発展へと貢献する道筋を築いています。
これらを実現している会社が数社あります。株式会社良品計画がそのうちの一つ。良品計画の無印良品は、「感じ良い社会」の実現を目指し、地域活性化に積極的に取り組んでいます。千葉県鴨川市では、地域産品の販売や加工品の開発・ブランド化を進めるプロジェクトを展開。山形県酒田市では、地域住民と共創するコミュニティカフェを開設しました。無印良品のこれらの活動は、地域との密接な連携と共同作業を通じ、地元産業の振興とコミュニティの結束強化に寄与しています。地域社会とのつながりを深めることで、新しい価値の創造と地域の持続可能な発展を推進しています。
より商業よりで商売を通じて地域を活性しようとしているのが株式会社ハンズのプラグスマーケット。プラグス マーケットは、株式会社ハンズが提供する地域活性化プロジェクトで、「地域を元気に」というスローガンの下、地域の魅力を発信しています。売り場は3つのゾーンで構成され、1つ目の「伝え場」では地域の良いものをイベントで紹介、2つ目の「モノの場」ではハンズのセレクト商品を販売、3つ目の「話し場」では地域のニーズに応じた交流の場を提供しています。これらの組み合わせにより、地域とその住民に寄り添った新しい形態の商業施設を展開し、地域の魅力を最大限に引き出し、活性化を図ることを目指しています。
今回そのプラグスマーケットが広島に誕生。株式会社ハンズは、地元密着型ショッピングセンター「LECT」(広島県広島市)に、暮らし密着・発見・発信型マーケット「Plugs Market」を今年秋にオープンすると発表しました。この出店は、中国・四国・九州地方で「ゆめタウン」を運営する株式会社イズミとのフランチャイズ形式によるもので、下松店に続く2店舗目となります。「Plugs Market」は、2020年からスタートし、広域商圏型ショッピングセンターへの展開を進めており、広島の新店舗もその一環として期待されています。プラグスマーケットによる魅力的な商品展開で広島の良さを株式会社イズミとともに表現されることを期待しています。以下、株式会社ハンズのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店舗概要
店 名 : プラグス マーケット広島LECT店
出店場所 : 広島県広島市西区扇二丁目1番45号 LECT2階
交 通 : JR新井口駅で下車、アルパークバスターミナルよりシャトルバスで約5分
開 業 日 : 今年秋予定
店舗面積 : 約 850平方メートル