地域と駅をつなぐ施設開業
駅ビルにはいろいろなものがある。駅ビルでいわゆるファッションビルが成り立つ駅は1日の乗降車数が最低でも10万人。10万人を切ると生鮮産品が入った商業施設になっていきます。5万人を切ると商業施設の面積が減っていき、その土地にあわせて、その土地に必要なテナントを誘致したスタイルになっていきます。この土地に合わせたというのがキーポイントで、そこを見誤ると数年で歯抜けになった駅ビルが出来上がっていってしまいます。
今回は阪急京都線の南茨木駅の駅ビルである南茨木阪急ビルが竣工したというニュースです。同ビルは2018年に起こった地震で損傷したビルの建て替えで2019年から工事を進めていたのが竣工したということ。2019年のコロナ前の乗降車数が46,000人。前述の通りファッションビルではなく、この街にあったテナントを揃えての出発となるビル。1Fにはコンビニでローソン。2Fには1,2Fをメディカルモール。3Fにはコロナ最中も絶好調だったケンタッキーフライドチキン。同じ階に関西で76店舗展開するセルフサービス方式のカフェ、ホリーズカフェが出店する。
医療と軽飲食そしてコンビニという駅にあったら良いテナントが揃った形の駅ビルとなっている。ここを欲張って雑貨やサービス系の店舗を無理に出店させていないところが地域住民のニーズの把握そして駅ビルとして必要な機能がわかっているテナント誘致なのではないでしょうか?南茨木阪急ビルが今後地域住民にとって無くてはならない存在であり続けることは間違いないのではないでしょうか?以下、阪急阪神不動産株式会社のプレスリリースよりビルの概要と画像を引用。
ビル概要
(1)所在地 茨木市天王二丁目6番15号
(2)敷地面積 6,012平方メートル(1,819坪) ※駅舎部分を含む
(3)延床面積 1,588平方メートル(480坪)
(4)構造 鉄骨造 地上3階建