国際観光都市・京都の玄関口で再編する京都ポルタ──観光と日常を両立させるリニューアル戦略
国際観光都市・京都の玄関口に位置する 京都ポルタ で、2026年春から夏にかけて段階的なリニューアルが進められる。新規出店と移転・改装を合わせて16店舗規模となる今回の更新は、地下街にとどまらず駅ビル上層の飲食ゾーンまでを含む構成で、京都駅という巨大ターミナル全体を視野に入れた再編である。
京都駅直結という立地から、京都ポルタは訪日客を含む観光動線の中核を担ってきた一方、通勤・通学や乗り換えで日常的に利用する層も多い施設である。今回のリニューアルでは、京都駅エリア初出店となるディズニーストアや西日本初出店の和牛専門店といった、来訪動機になりやすいテナントを導入する一方で、京都府下初出店のファッションブランドやノンカフェインティー専門店など、反復利用を前提とした業態も組み込まれている。観光客向けの「分かりやすさ」と、駅利用者の日常消費を支える「使われ続ける理由」を同時に確保しようとする編成である。
また、既存のお土産ゾーン「きょうこのみ」を一度クローズし、2026年夏に全面リニューアルする計画も、今回の更新を象徴する動きといえる。部分的な入れ替えではなく、ゾーン全体を作り直す判断は、インバウンド需要の回復を背景に、京都駅における“最後の購買拠点”としての役割を再設計する意図が透けて見える。観光需要を確実に取り込みつつ、売場構成や回遊性を見直すことで、滞在時間や購買単価の向上を狙う動きと捉えられる。
こうした点を踏まえると、今回の京都ポルタのリニューアルは、地域密着型施設への転換というよりも、国際観光都市・京都の玄関口にふさわしい機能を保ちながら、駅利用者の日常ニーズを再び取り込むための再編と位置づけるのが妥当である。観光と日常という二つの利用文脈を前提に、それぞれの比重を調整し直すことで、京都駅直結商業施設としての役割を次の段階へ更新しようとする試みが、今回のリニューアルの核心といえる。以下、JR西日本京都SC開発株式会社のプレスリリースから画像を引用。










