商業施設ニュース編集部が選ぶ、2025年に「最もインパクトがあった」ニュース ベスト5
あけましておめでとうございます。商業施設ニュース編集部である。本日は通常のニュース配信を一度立ち止め、昨年の閲覧データを手がかりに「2025年の商業施設の潮流」を振り返る。結論から言えば、2025年の関心は大きく二極化した。「ここにしかない」一点突破型の食・体験コンテンツが強かった一方で、街の動線や商業地図そのものを塗り替える規模の再開発への関心も高かったのである。そこで今回は、サイト内で読まれた回数に加え、Google検索から継続的に読まれた強さ(検索流入の強さ)も踏まえ、さらに業界に与える示唆や議論の大きさという観点を重ねて、5本を選定した。
第5位は「西武池袋本店、2025年夏にグランドリニューアルオープン」である。百貨店という業態そのものが変化を迫られる中、象徴的な案件として注目が集まった。良し悪しの評価が割れるからこそ、「これからのデパートはどうなるのか」という問いを呼び込み、業界内外で議論を促したニュースである。
記事へのリンク:西武池袋本店、2025年夏にグランドリニューアルオープン – 新たな百貨店の幕開け
第4位は「横浜・関内駅前に大規模商業施設『BASEGATE横浜関内』誕生へ」である。開業は2026年春に向けた計画段階でありながら、期待値そのものがアクセスを生んだ点が特徴である。横浜スタジアム周辺の人の流れや歩き回り方を変えうるプロジェクトとして、地元の関心にとどまらず広域からも読まれた。
記事へのリンク:横浜・関内駅前に大規模商業施設を核とした『BASEGATE横浜関内』誕生へ – 路地型飲食ゾーンなど34店舗が集積、2026年春開業
第3位は「あのショッピングモールに最大級エスニックMDの雄が登場」である。ここで言うMDは、端的にいえば「テナント構成・品ぞろえの組み立て方」である。本記事が支持された理由は、「あえてニッチなジャンル」を最大級の規模で成立させる戦略性にある。どこにでもある同質的なモールから抜け出すために、尖ったテーマを大型で仕掛けるという発想が、運営・リーシングの観点から強い示唆を与えた。検索から読まれ続けた点も、実務的テーマとしての強さを裏づける。
記事へのリンク:あのショッピングモールに最大級エスニックMDの雄が登場
第2位は「子供が本気で遊べるレストランが愛知で1号店オープン」である。外食が「食べる」だけで差別化しにくくなる中、遊びの体験価値を前面に出し、ファミリー層の支持を獲得した事例として読まれた。体験が主役になると、滞在理由が生まれ、結果として施設の価値に接続しやすい。SNSで話題になりやすい性質も含め、コト消費の進化を象徴するニュースとして位置づけられる。
記事へのリンク:子供が本気で遊べるレストランが愛知で1号店オープン
第1位は「ついに行ってきました“世界一”のクロワッサン専門店」である。2025年の年間アクセスNo.1はこの一本であった。「世界一」という言葉の強さに加え、専門店としての一点突破が、クリックの動機を明確にした。施設側から見れば、こうしたコンテンツは“売場”というより“目的地”になりやすく、集客の核として機能し得る。2025年に「食」の尖りがどれほど強かったかを、最も分かりやすく示した結果である。
記事へのリンク:ついに行ってきました“世界一”のクロワッサン専門店
総括すると、2025年は「何でもある」ことより、「ここにしかない」体験や専門性が人を呼ぶ年であった。同時に、再開発のような都市規模の変化は、完成前であっても人々の関心を集め、商業地の将来像を巡る議論を活性化させた。2026年も編集部は、現場の空気感と、数字だけでは見えない熱量の両方を丁寧に伝えていく所存である。本年もよろしくお願い申し上げる。




