商業施設の上層階のもう一つのアンサー
商業施設の上層階といえば古くは屋上遊園地に始まり、書店、映画館そして飲食店街と人を集客する力を持つテナントを誘致し、そこから人を下層階に流し込んでいくように仕組みづくることが理想とされてきました。効率的な組み立て方ではありますが、今の時代はマス需要が効かない時代で購買行動も多様化しておりこれまでの常識が通用しない時代になっています。
書店で本を手に取る時代からスマホの中で試し読みして、スマホで本を漫画を読む時代。映画もサブスクでスマホで見る時代。コロナ禍以降飲食店街にいってご飯を食べることがイベント化しずらくなっている時代でもあります。では商業施設の上層階には何が適切なのか?どうしてもそこに行かないといけない場所。出かける目的となる場所。書店が、映画館が、飲食店街が、屋上遊園地がかつてそうであったように、この時代でそこに行かなければ体験できない場所が求められます。
今回商業施設の上層階に対する新たなアプローチが浅草ドン・キホーテの7Fで挑戦が始まります。関東・関西でライブハウスを展開する株式会社ベースオントップが系列ライブハウス10店舗目となる店舗の浅草VAMPKINをオープン。関東では吉祥寺、新宿、大塚につぐ4店舗目となる。ライブハウスといってもアイドル、ダンサー、DJ、アカペラ、シンガーソングライターに特化した今の時代にあったライブハウスとなるとのこと。
ステージは50cmの高さがあり広いステージなので多くのジャンルのアーティストが使用可能。音響は熟考されてどこにいてもベストサウンド聞けるようになっているとのこと。ロビーはバースペースもあり、窓からはスカイツリーも一望できる眺望の良さが魅力。演者に対する配慮もしっかりとなされており楽屋も10坪弱のスペースがある。このスペースで商業施設にあらたな客層を集め、商業施設の上層階の新たなかたちをつくっていくのではないかと期待が募る。以下、株式会社ベースオントップのプレスリリースから店舗概要と画像を引用。
●店舗概要
浅草VAMPKIN
https://vampkin.jp(2022年10月末 公開予定)
オープン日:2022年11月12日(土)