商業施設で一番環境負荷が高いのは・・。
商業施設界隈でもSDGsが声高らかに叫ばれるようになりましたが、商業施設の中で最も環境負荷が高いのは間違いなく空調や照明。巨大な商業施設を輝かしたり、温めたり、冷やしたりするために使用される電力量というのは半端ないものになってしまいます。これらについては実は最近では再生エネルギー由来の電力を積極的に取り入れる動きが活発化しており、東神開発株式会社などでは同社が運営する玉川高島屋SC、おおたかの森周辺施設などの複数施設で既に再生エネルギーが導入されているとのこと。業界の競合他社も負けず劣らず各社競うように積極的に再生エネルギー導入が進んでいます。
商業施設側は努力を続けていますがテナントはどうか?テナント側の環境負荷が高いものといえば前述の照明・電力以外でいくと内装。商業施設の出店契約は定借での出店が多く契約満了で退店となるものが多いにも関わらず、内装の手を抜くというわけにはいきません。消費者を楽しませる内装を、働いている人間が働きやすい内装を各社競うように投資し、作り上げていきますが数年後に再利用ができないゴミとなってしまうものが多いものです。
そういった内装の環境負荷に目を向けたのがKUMU+を運営するSonotas 株式会社。同社は日本初の化粧品ブランドですが創業者はラッシュジャパンの創業者でもあるトーン ウィリアム アンドリュー氏。今回同社は内装を再生可能な資材のみを使用し、釘などを使わず木組みで組み立てた。材料は木材と回収した同社の商品のスチームクリームの空き缶のみ。この内装ユニットを作り上げたことでどんなところでも出店できるというもの。
一回投資して契約が終わればゴミになるのではなく、なんども使える内装を作り上げた同社の今後の展開に注目です。今回は渋谷スクランブルスクエアにこのユニットを持ち込み期間限定で出店するとのこと。以下、店舗概要と画像をSonotas 株式会社のプレスリリースより引用。
店舗概要
■開催期間:1月27日(木) – 3月16日(水)
■開催場所:+Qグッズ 渋谷スクランブルスクエア
東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号
渋谷スクランブルスクエア ショップ&レストラン
5階+Qグッズ(プラスク)グッズ イベントステージ5C