商業施設が共同することで新たな売上を創り上げる仕組み
これまで商業施設は近隣にあるとどうしてもお互い牽制してしまいがちでした。10KM半径にある商業施設でターゲットが同じような場所であれば特に、出店テナントの選定などお互い意識したテナント揃えになっていました。しかし、最近では傾向が変わってきました。お互いの役割を認識しあい、お互いが連携することで集客力を高めようという施策をうつようになってきました。今回はお台場の4施設がバーゲンの時期を合わせて、年末のその時期に集客をお台場に集めようという施策です。それぞれの施設が思い思いにバーゲンをスタートするのではなく、同じ時期にスタートすることでお台場自体に訪問しようという動機づけを消費者に与えるものです。実際によく見てみると分かるのですが、ダイバーシティはハイブランドからファストファッションまでファッション特化型、ヴィーナスフォートはインバウンドに力を入れながら大小様々な店舗を揃え、デックスではファミリーエンターテイメント型、デックスは映画館も備え若者世代向けのMDを取り揃えています。それぞれの強みが異なり、お互いが共存できる商業施設が集まっています。
これまでだとお互いがバーゲンの開始時期を見合いながら、自社の施設の売上極大化をめざしていた傾向があった商業施設運営ですがこれからはエリアマーケティングの時代にはいっていくのかもしれません。エリアを盛り上げることで自社の施設も潤う。そういう共存共栄モデルが商業施設でも今後主流になっていくと思われます。
以下、森ビル株式会社のプレスリリースより抜粋
最大80%OFF!! 合同バーゲン「お台場ーゲン」 12月26日(月)スタート! ヴィーナスフォートではアウトレットを含む約100店舗が参加!タイムセールではバーゲン価格からさらにお買い得に!
「ヴィーナスフォート」(運営:森ビル株式会社)、 「アクアシティお台場」(運営:三菱地所リテールマネジメント株式会社)、「ダイバーシティ東京 プラザ」(運営:三井不動産商業マネジメント株式会社)、 「デックス東京ビーチ」 (運営:東急不動産SCマネジメント株式会社)の4商業施設では、年末年始に向けてお台場エリア全体を盛り上げ、活性化を図ることを目的に、年末年始の合同バーゲン「お台場ーゲン」を、2016年12月26日(月)から4施設同時にスタートします。
「お台場ーゲン」は、これまで各施設が個々に開催してきたバーゲンスタート日を合わせることで、エリア内の商業施設が団結して開催する合同バーゲンです。2011年夏より3施設でスタートし、2012年からダイバーシティ東京 プラザが加わり、今冬は合計約235店舗で開催いたします。また合同バーゲンだけでなく、11月には各施設のイルミネーションも点灯し、お台場エリアの冬を色鮮やかに演出しています。お台場エリアの個性豊かなイルミネーションを巡っていただき、ご家族やご友人、恋人と幻想的な時間をお過ごしいただけます。