台湾市場での展開を加速するDRESSTERIOR、台北に2号店をオープン
日本発のセレクトショップブランド「DRESSTERIOR(ドレステリア)」が、台湾市場での展開を加速させている。ワールドグループの株式会社エクスプローラーズトーキョーは、2024年10月26日に台北市の商業施設「誠品生活松菸」内に、台湾2号店となる「DRESSTERIOR誠品生活松菸店」をオープンすることを発表した。
DRESSSTERIORは、英国の伝統的なスタイルとマテリアル、1920年代のニューヨーク、イタリアの職人気質、そしてフランスのエスプリを融合させた世界観に、現代的な要素を加えたセレクトショップブランドとして知られている。クラシカルな雰囲気を大切にしながら、世界各国から厳選されたバイイング商品と、現代的な素材を用いた高品質なオリジナル商品を展開している。
今回オープンする「DRESSTERIOR誠品生活松菸店」は、台北エリアでは2024年2月にオープンした「DRESSTERIOR復興SOGO店」に続く2店舗目となる。新店舗では、メンズ&レディスのオリジナルウエアやグッズアイテムを幅広く取り扱う予定だ。
出店先となる「誠品生活松菸」は、台湾発の複合型書店チェーン「誠品(チェンピン)」が展開する施設で、かつてのタバコ工場跡地を再開発した松山文創園區に位置している。この施設は、アート&カルチャーの発信基地として知られ、新旧の台湾文化をつなぐ役割を担っている。
DRESSSTERIORの台湾進出は、日本のファッションブランドの海外展開戦略として注目に値する。台湾市場は、日本のファッションや文化に対する関心が高く、多くの日本ブランドが成功を収めている。特に、DRESSSTERIORのようなセレクトショップ型のブランドは、多様な商品ラインナップと独自の世界観で、現地消費者の興味を引きつける可能性が高い。
台湾の小売市場は近年、オンライン販売の台頭や消費者行動の変化により、大きな転換期を迎えている。そのような中で、実店舗での体験を重視するDRESSSTERIORの戦略は、オムニチャネル展開を視野に入れた新たな可能性を示唆している。
また、「誠品生活松菸」への出店は、DRESSSTERIORブランドの価値向上にも寄与すると考えられる。文化的な要素が強い商業施設に出店することで、単なるファッションブランドではなく、ライフスタイル全般を提案するブランドとしてのポジショニングを強化できる可能性がある。
台湾市場での展開拡大は、DRESSSTERIORにとって重要な成長戦略の一環と見られる。今後は、台湾での店舗展開だけでなく、現地の消費者ニーズに合わせた商品開発や、デジタルマーケティングの強化など、より包括的な市場戦略が求められるだろう。
ファッション業界は今、サステナビリティや技術革新など、さまざまな課題に直面している。そのような状況下で、DRESSSTERIORが台湾市場でどのような成功を収め、どのようなビジネスモデルを構築していくのか、業界関係者の注目が集まっている。株式会社ワールドのプレスリリースから画像と店舗概要をう引用。