原宿にフレンチマリンの精神を体現する「ORCIVAL TOKYO」旗艦店がオープン
世界にはまだまだいろいろなブランドが存在している。ブランドといってもスーパーブランドのように特別なデザイナーがディレクターとして就任して、コレクションを発表するようなものではなく、昔から長い年月をかけてゆっくりとしっかりとその技を磨き、良い商品を作り続けているブランドのこと。例えば今回ご紹介するオーシーバルなどのようなブランドのことを指している。
1939年にフランスで誕生して以来、独自の歴史と品質でファッション界に確固たる地位を築いてきたブランド「ORCIVAL」。そのORCIVALが、新たな歩みとして東京・原宿に旗艦店「ORCIVAL TOKYO」をオープンした。このニュースは、ファッション愛好家や商業施設関係者にとって、注目すべき出来事である。
ORCIVALは、創設者のチャールズ・バートによって、フランス中央・オーヴェルニュ地方にある小さな村「オーシバル」の名を冠して名付けられた。ブランドのアイコンである蜂のエンブレムと共に、女性の下着用シルク生地の生産を始め、その後、フランス海軍向けのコットン生地の供給を手掛けるなど、その製品範囲を広げていった。日本での展開は株式会社ビショップの関連会社である株式会社ボーイズが展開している。
特に注目されるのは、ORCIVALのマリンTシャツ。このアイテムは、ラッセル編みという技法を用いており、フランス国内に数台しかない編み機で時間をかけて生産されている。その結果、非常に多くの糸を使用した複雑な構造が特徴で、通気性に優れ、着込むほどに風合いが増し、体に馴染んでいくという、デニムのような経年変化を楽しめる商品となっている。
このような背景を持つORCIVALが、東京・原宿にブランド初の旗艦店をオープンしたことは、同ブランドの新たな挑戦とも言える。店舗の内装デザインは、小嶋伸也氏(株式会社小大建築設計事務所)が手掛け、波が打ったような形状のリズムある大きな木の天井のデザインが特徴。このデザインは、海を感じさせるORCIVALの世界観を象徴しており、店舗を訪れる人々に心地良い空間を提供している。
店内には、ボートネックやボーダーアイテムなど、マリンテイストを感じさせる商品群が豊富に取り揃えられている。これらはすべてフランス製であり、ORCIVALの品質へのこだわりが感じられる。
「ORCIVAL TOKYO」のオープンは、ブランドがこれまで築き上げてきた歴史と伝統をさらに発展させる一歩となるだろう。ORCIVALの代表的なマリンTシャツをはじめとする高品質な製品を、より多くの人々に手に取ってもらう機会となり、ブランドのさらなる魅力を伝えることに寄与するはずだ。この新店舗のオープンは、ORCIVALがこれからも品質にこだわり続ける姿勢と、時代を超えたフレンチマリンの代表的なブランドとしての地位を確固たるものにしていくことを示している。以下、株式会社ボーイズのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【店舗情報】
店舗名 :ORCIVAL TOKYO
グランドオープン :2024年3月15日(金)
所在地 : 東京都渋谷区神宮前6-12-17
TEL :03-6434-1215
営業時間 :11:00 ~ 20:00
商品構成 :メンズ&レディス洋服・雑貨、日用雑貨
設計 :小嶋伸也(株式会社小大建築設計事務所)