再評価される昭和テイストのお店
2022年ファッションのトレンドはメンズに関して言えばオーバーサイズ、カラーはアースカラー。レディースに関してはボリュームデザイン、厚底ブーツ、シースルー。これらのファッションは昭和後期から平成初期に流行ったトレンドの再熱。ファッションのトレンドは定期的にめぐってきますが、その他のトレンドはどうか?音楽のトレンドでいうと海外で日本のシティポップがブレイクし国内でもちょっとしたブレイク状態になっている。車やバイクも旧車が人気になったりと昭和が一つのトレンドになっている。
何故か?それは日本の人口ボリュームゾーンが団塊の世代から団塊の世代Jrの世代に偏っており、彼らの幼少期から青春時代を過ごした時代が昭和。購買力のある層が昭和にノスタルジーを抱いて牽引しているのが昭和カルチャーブームを支えている。他方で、昭和を体験したことがない若年層が昭和に対してある種海外の文化に触れるようなスタンスだったり、今に無いアナログの良さに対する憧れのような形で昭和カルチャーに触れている状況なのかとおもう。しかしながら、この昭和ブームは商業と繋がりがとても薄い。新しい商品で昭和のイメージのものが無い。自然と古着、中古車、中古品などの市場が強くなるし在庫も限られているためにお店ができるほどのMDを集めることはできない。
唯一昭和のもので勝負できるのは飲食店。店舗内装を昭和イメージにして昭和のメニューを出していけば昭和を懐かしむ人たちや昭和を知りたい人たちを集めることができる。その昭和のメニューを現代に復刻したお店が5月24日にグランドオープンした。ミックスジュース発祥の店『千成屋珈琲 梅田』。三代目の女将のご子息とのつながりで株式会社LIFEstyleが4代目を継承したとのこと。会社として事業継承されてスケールアップしている良い事例。梅田店OPENの前に本店(大阪市浪速区恵美須東3-4-15)での営業、あべのハルカス近鉄本店タワー館あべのハルカスダイニング12F、ラゾーナ川崎プラザ 2Fでの展開がなされており認知度も高い昭和純喫茶。今回は2層の店舗で1Fではテイクアウト形式で商品を販売、2Fでは純喫茶業態での営業となる。
昭和を知らない層から、昭和で育った層まで幅広く惹きつけるそんな魅力的な店舗として今後も日本全国に展開していってほしいブランド。以下、株式会社LIFEstyleのプレスリリースより画像と店舗概要を引用。
■店舗概要
店舗名:千成屋珈琲 梅田
(センナリヤコーヒー ウメダ)
業態 :純喫茶
住所 :大阪府大阪市北区芝田1-6-6 2F
TEL :06-6372-5012
営業時間:11:00~21:00
定休日:無休
席数 :26席
1F 千成屋スタンド(テイクアウト専門)