再上陸、再拡大のローラアシュレイ
ローラアシュレイというブランドと初めて出会ったのは1990年代だろうと思う。当時大学生のときに住んでいた街のイオンにローラアシュレイが出店しており、こういうブランドもあるんだなあと思って見ていたら、どこのイオンに行ってもあるものだからイオンのオリジナルブランドなのかなと思っていた時期もあった。よく調べるとイオンとローラアシュレイが合弁会社をつくり最終週的に2017年には日本国内に112店舗まで展開していたという。2018年に英国本社とのマスターラインセス契約が満了しイオンでみかけることがなくなった。
その後ローラアシュレイ本体も2020年3月に新型コロナウィル感染症の影響を甚大に受け資金繰りに躓き、破産申請を行った。その後は米国投資会社が買収し運営されている。日本では2018年にイオンとの契約満了後に日本法人ローラ アシュレイ ジャパンカンパニー合同会社を設立。伊藤忠商事が英国 Laura Ashley Limited とマスターライセンス契約を締結、2019年11月にはワールドグループが伊藤忠商事とサブライセンス契約を締結し、直営店の展開とアパレル、雑貨、ホームファニシングの商品開発を行っている。ここで今一度ローラアシュレイのブランドの特徴をおさらいしたい。ローラアシュレイが人気になったきっかけはヴィクトリア朝風デザインのプリント生地の量産販売。1950年代まだ同様のデザインのテキスタイルが無い時期にヴィクトリア朝デザインのテキスタイルの量産体制を構築し、スカーフ、ロングドレスなどのアパレルからスタートし、香水そして家庭用品とMDを拡大していった。
日本でも品が良くてフェミニンなスタイルはファンが多いブランド。今回はワールドグループの株式会社ワールドライフスタイルクリエーションが本格的にローラアシュレイの店舗展開を本格化するというもの。もともと出店していてブランドとの親和性の高いイオングループのモールを中心にこの春5店舗を出店。現在は百貨店を中心に展開しており、5店加えることで17店舗体制になるとのこと。新規オープンする店舗はもともとのファサードが緑色の店舗ではなく白地の壁にグリーンを多用したディスプレイになる。オリジナルの照明、ファブリックでローラアシュレイの世界観を表現する店舗となるとのこと。商品ラインナップもこれまでのアパレルやホーム関連に加え、インテリア雑貨、キッズ、ペット雑貨と幅を広げて展開する。
イオンモール経済圏で成長をしていたローラアシュレイの再上陸、再拡大となるのだが、もともとイオンモール経済圏では抜群の認知度があるブランドなので、ワールドグループの商品開発力と店舗運営能力を持ってすれば、再度成功していくことは間違いない。今後の多店舗展開が気になるブランド、ローラアシュレイ。今後の拡大には注目。以下、株式会社 ワールドのプレスリリースから画像と今後の出店予定を引用。
「ローラ アシュレイ」今春の出店スケジュール ― 5店舗を加え全17店舗に ―
イオンモール幕張新都心 1F 3月17日(金)
イオンモール豊川 1F 4月4日(火)
ららぽーと門真 1F 4月17日(月)
イオンモールむさし村山 2F 4月21日(金)
埼玉地区SC ※館名公表前 6月中旬