保護犬猫ふれあいカフェ「ANELLA CAFE」全国20店舗目が川崎駅前に開業、就労継続支援B型の拠点機能も併設
株式会社ANELLA Groupは2026年1月22日、神奈川県川崎市の川崎駅前エリアに「ANELLA CAFE 川崎駅前店」を開業した。同店は同社が全国で展開する保護犬猫ふれあいカフェ「ANELLA CAFE」として20店舗目に当たり、神奈川県内では3店舗目として位置づけられている。来店者が犬や猫と過ごす体験を入口に、保護犬猫の存在を身近に感じてもらい、譲渡につなげる場とする考え方を示している。
店舗コンセプトはクラシックハワイアンで、明るく開放的な店内で保護犬猫と過ごせる空間をうたう。譲渡会へ足を運ぶことに心理的ハードルを感じる層や、関心はあっても何から始めればよいか分からない層に対し、日常の延長線上で立ち寄れる接点を用意する意図が読み取れる。運営側は、来店者が店内で過ごす時間が保護活動を支える仕組みになるとしており、これまでにANELLA CAFE全体で累計約3,000頭の保護犬猫を新しい家族へ橋渡ししてきたと説明している。
今回の出店地である川崎駅周辺は、JR川崎駅の利用規模も大きく、駅直結型を含む商業集積が形成されている。駅前立地は、計画的に来訪する目的地としてだけでなく、通勤・通学や買い物の動線上で偶発的な立ち寄りを生みやすい。保護犬猫との出会いを「譲渡会」というイベント型の接点から、日常の立ち寄り体験へ寄せるという同社の設計は、こうした駅前の人流環境と相性がよい。一方で、川崎エリアには譲渡型の猫カフェなど、保護・譲渡を来店体験に接続する既存の取り組みも存在しており、来店体験を通じて何を提供するか、どの層の背中を押すかが、出店後の運営上の焦点になり得る。
同社の特徴は、動物保護の拠点づくりに加えて、就労支援の機能を同一空間に持たせている点にある。川崎駅前店も、保護犬猫と触れ合える場であると同時に、就労継続支援B型事業所としての機能を備えるとしている。犬や猫の世話、接客などの業務を通じて、障がいのある人が社会参加に向けた訓練や実務経験を積む場になるという説明であり、動物との関わりが利用者のやりがいや地域とのつながりに結びつく構図を描いている。
この二層構造は、商業的には「来店体験が保護活動の原資になる」という循環と、「現場の運営を通じた就労支援」という循環を重ねる発想である。施設として見れば、犬猫のケアと来店者対応の両方が発生するため、店舗運営には一定のオペレーション設計が求められるが、同社はスタッフ・来店者・保護犬猫の三者が意味のある関係を築く「三方良し」を掲げ、運営の思想として整理している。
企業の成り立ちをみると、株式会社ANELLA Groupは2017年11月設立で、旧社名は株式会社DTである。同社は資金調達の実績も公表しており、事業基盤を整えながら全国展開を進めてきた経緯が確認できる。今回の川崎駅前店は、全国20店舗目という節目としての位置づけに加え、駅前の生活動線に拠点を置き、保護犬猫との出会いと就労支援の場を同時に広げる一手である。駅前という立ち寄りやすい環境の中で、保護犬猫と人の出会いを日常の体験に落とし込みながら、就労継続支援B型としての業務設計を店内運営に組み込み、保護活動と就労支援を同じ場所で回していく構えである。以下、株式会社ANELLA Groupのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。



