住宅地の駅ビルのあるべき姿
住宅地の駅ビル商業施設のあるべき姿が今再考されるときになっています。東京五輪に向けて大規模商業施設の開発が完了し今年からOPENする商業施設の多くが地域密着型商業施設。そのどれも成功している店舗が多く、盛況だと各デベロッパーから話が漏れ伝わっています。ハレとケでいうとケの商業施設が調子がよく、ハレの商業施設が苦戦する時代になりつつあります。駅から少し離れた地域密着型商業施設の調子が良いという状況の中で駅ビルはどういう形が顧客から求められているのでしょうか?
地域密着型で成功している商業施設のテナントは消費者に馴染みの深いナショナルブランドの100坪〜300坪の大きなサイズの区画を配置して施設全体で10テナント以下のものが多い傾向にあります。施設の強みというよりもテナントの魅力でデイリーに消費者をひきつけているのが今のトレンドとも言えます。では駅ビル型の商業施設に求められるものは何でしょうか?機能です。通勤通学で利用する駅にデイリーでちょっと寄れて、ちょっと必要なものをデイリーで買っていくそんな場所が求められます。今回株式会社小田急SCディベロップメントが11月26日に小田急多摩センター駅直結の駅ナカ商業施設小田急マルシェ多摩センター西口2階フロアをリニューアルするとのことです。そのコンセプトが気軽な散歩道、私の庭と小路として、通勤時に気軽に立ち寄れる既存の5店舗に加えて、スターバックス、ゴンチャなどの時間消費型業態のカフェや持ち帰りにぴったりの週替りスイーツ店のSWEET BOXやZoffなどが出店。
新規出店はスイーツ1店舗カフェ2店舗、メガネ1店舗、ラーメン1店舗。既存点はスーパー1店、生花1店、パン屋1店、ビヤホール1店、食物販1店。いずれも小規模の区画で通勤通学の行き帰りであったらいいなのお店が揃う形になります。多くの駅ビル商業施設も同じようなMDとなりますが今後どのように他の商業施設と差別化していくのか?住宅地立地の駅ビルとしての存在感をどうだしていくのか?が注目される施設でもあります。足元のベネッセ本社、サンリオピューロランドなどの集客がコロナで停滞おり、その影響か?小田急多摩センター駅の乗降客数が2020年度で2019年度対比-38.9%とおおよそ40%落ち込んでいます。その駅でどうリニューアルを成功させていくのか?2020年に設立された小田急グループにおける商業施設の運営・開発事業の核となる会社の株式会社小田急SCディベロップメントの底力が試される施設になるかと思います。新たな駅ビルの価値を示す施設になること期待しています。以下、株式会社小田急SCディベロップメントのプレスリリースより画像と施設概要を引用。
物件概要について
1. 物件名 小田急マルシェ多摩センター
2. 店舗数 22店舗(西口1階6店舗、西口2階10店舗、東口6店舗)
3. 営業時間 店舗により異なる本リニューアルの概要は、以下のとおりです。
1.物 件 名 小田急マルシェ多摩センター 西口2階フロア
2.物件所在地 東京都多摩市落合一丁目11番2号(小田急多摩センター駅 西口改札正面)
3.オープン日時 2021年11月26日(金)10時00分※予定
4.出店店舗 全10店舗(うち新規出店店舗5店舗)