今年も続くサステナビリティの流れ | 商業施設ニュース
2021年はSDGsがテレビメディアなどで取り上げられる機会も増えていきサステナビリティについてよく目に触れるようになった年になった気がします。今年もその流れは引き続き継続しており、どうやらこれは一過性の流行とは違い定番としてサステナビリティやSDGsの各項目への対応についてはやらなければいけない事として受け止められ始めているようにも感じています。他方でグリーンウオッシュ、SDGsウオッシュという言葉もあります。あたかもやっているように見せてやっていない、もしくは誇大に表現してしまっている事例も散見されるようになっているように思われます。特にサステナビリティについては「何がどの程度どういうふうに貢献しているのか」を明確にしていくことが重要。各企業のスタンスを明確にして、証拠を示して報じていくことが大切になります。そうでないと、何をどこまでやっているのかわからなく、ただイイコトしていると叫んでいるに過ぎなくなるからです。
その点で今回取り上げる株式会社ジンズの新店のサステナビリティ対応はよくできています。JINSのロードサイド店舗、前橋小島田店では屋根に太陽光パネルを設置し電力の70%を太陽光パネルで供給できる想定としているとのこと。行っていることに対して数値でどこまでサステナビリティ対応しているかを名言しているのは評価ができると思われます。店舗建築に木材を利用したとも広報されていますが、正しくは「従来の店舗と対比して◯◯%木材を店舗内装に使用しています。」とこちらも数値で表現していただいたほうがよく伝わるのではないかと思いました。プラスアルファできるだろうなあと思った点はもう一つコミュニティについて。SDGsの項目にもコミュニティに関する項目と医療・福祉に関する項目があります。株式会社ジンズであれば地域の小学生や高齢者を集めて、視力を測るサービスを無料でおこなったり、アイケアについての勉強会を店内で行ったりすることでウェルネスの向上や地域社会への貢献を訴えることができるのではないかとも思いました。
でも実は株式会社ジンズの最近の店舗の強みはコミュニティに寄り添う新店。今回は群馬県出身のアーティストを起用して、アートを店内に配置するというもの。最近では福島の店舗では福島県に因んだ色味で店舗内装を仕上げたり、唐津の新店では唐津に因んだ木を店内外に配置したり、山口宇部では宇部のメイン工業のセメントに因んだ建物を建てたり、その地域にあった店舗内装、建築にこだわっている点がもっと注目されるべき点なのではないかとおもっています。今後の株式会社ジンズの新店には注目です。以下、株式会社ジンズホールディングのプレスリリースより店舗概要と画像を引用。
店舗概要
【店舗名】JINS前橋小島田店
【オープン日】2022年1月14日(金)
【営業時間】10:00-20:00
【所在地】〒379-2162 群馬県前橋市小島田町169-1
【電話番号】027-212-5320
【展開本数】約1,100本
【店舗面積】57.43坪
【駐車台数】約200台 ※近隣テナントと共有