人々の交流とイノベーション:「ニューバランス池袋 P’PARCO」の新店舗デザインとブランドの進化
ここ数日の話題ではありますが、スニーカーブームが突然終わったとのこと。その始まりはこの春突然訪れた形となった。TSIホールディングスが、グループ企業のスタージョイナスがスニーカーショップ「アンディフィーテッド(UNDEFEATED)」との代理店契約を2023年春をもって終了したと発表。その理由がスニーカーブームが落ち着いたためであるとTSIホールディングスの代表下地毅社長が語ったということ。二次流通も盛んだったスニーカーブームが落ち着いて、熱狂的な状況はなくなってしまった。他方で流行に左右されにくいブランドもある。それがニューバランス。ベーシックで飽きのこないデザインと抜群の履き心地でこれまで多くのファッションアイコンたちから支持されてきたブランドです。
そのニューバランスは1906年にアメリカ・ボストンで創業されました。当初は偏平足などの足の問題を直すための矯正靴の製造メーカーとして活動していました。社名「ニューバランス」は履いた人に”新しい(new)バランス(balance)”感覚をもたらすことから名付けられました。
同社の強みは足の解剖学的な知識と整形外科や運動生理学への深い理解でした。このノウハウをもとに、1960年代にカスタムメイドのランニングシューズの製造を開始。当時1日40足の製造が限界でしたが、スポーツへのシフトが始まりました。
1972年にジェームス・S・デービスによってニューバランス社が買収され、転機が訪れました。ジェームスの独創的なシューズコンセプト「インステップレーシング」の確立と、自ら走ることでの開発が70年代後半にランナーから絶大な支持を得るシューズを生み出しました。
1980年には日本での販売が開始され、その軽い履き心地が多くの支持を集めました。1988年には、アッパー部分にレザーを使用したファッショナブルなモデルを発表し、ファッション業界からも注目されるようになりました。これにより、ニューバランスはスポーツシューズブランドからトータルファッションブランドへと進化しました。
現在、ニューバランスはシューズだけでなく、アパレルアイテムや時計なども発売し、その人気を不動のものとしています。そのニューバランスがこの秋あらたなコンセプトショップをオープン。株式会社ニューバランスジャパン(本社所在地:東京都千代田区、代表取締役社長 久保田伸一)は、2023年9月22日(金)に新しいマイルストーンとして「ニューバランス池袋 P’PARCO」をオープンすると発表しました。
この新店舗の特徴は、単に商品を展示するだけでなく、人々のコミュニケーションと相互のインスピレーションが生まれやすい空間づくりに焦点を当てていることです。売り場中央に設置される円形のシーティングエリア(フィッティングエリア)が、その象徴となっており、スタッフとお客様、お客様同士の自然な交流が期待されます。人々が集まり、互いに刺激を受けながら、自分らしいスタイルを発見するプラットフォームとなることを目標とした店舗デザインになっています。
さらに、厳選された商品とその開発背景をビジュアルストーリーテリングで表現し、お客様が商品の背景にある作り手やオリジンに焦点を当て、イマジネーションを広げられるよう工夫されています。
特筆すべきは、新店舗にもシューズフィッティングのための「3Dスキャン」の設置があります。この技術を用いて、シューフィッターの資格を持つスタッフがお客様の足を正確に計測し、最適なシューズを提案するサービスを提供します。
ニューバランス池袋 P’PARCO店のオープンは、単なる販売スポットとしてではなく、顧客との深い関係性を築く場所としての新しい試みを表しています。このような革新的な取り組みは、ブランドと顧客との間の新しい関係を築く可能性を秘めており、その成功が業界全体の新たな方向性を示す可能性もあります。以下、株式会社ニューバランスジャパンのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
■ニューバランス池袋 P’PARCO
住所:東京都豊島区東池袋1-50-35 池袋P’PARCO 1F
営業時間:11:00~21:00
※年末年始は営業時間が異なります
電話番号:03-5391-1906
※2023/9/22(金)より開通となります。