京都駅前地下街ポルタ、大規模リニューアルで新たな魅力を展開 – 統合1周年記念の全面改装で進化を遂げる
京都駅前地下街ポルタは、京都市下京区に位置する京都駅に直結した地下街で、1980年の開業以来、京都市内の重要な商業施設としての地位を築いています。当地下街は、京都で初めての本格的な地下街として知られ、JR西日本グループのJR西日本京都SC開発株式会社が管理・運営を行っています。
ポルタの名称は、約5,700通の公募を経て決定され、イタリア語で「門・入口・玄関・扉」を意味する言葉から名付けられました。これは、国際的観光文化都市・京都の玄関口となる京都駅にふさわしい施設として命名されたものです。
ポルタの建設は、1960年代後半から1970年代にかけてのモータリゼーションの進展に伴う交通問題の解決策の一環として計画されました。特に、京都駅前では増加した自動車と歩行者の交通が錯綜し、地下街の建設はこれを解消するための重要な手段となりました。
1974年に京都市営地下鉄烏丸線の工事が始まり、1980年11月27日にポルタは開業しました。これにより、京都駅前の交通環境は大きく改善されました。
現在のポルタは、1997年にオープンした新しい京都駅ビルの「京都駅ビル専門店街ザ・キューブ」とも連絡通路で接続しており、百貨店のJR京都伊勢丹とも繋がっています。ポルタ各店舗は京都市営地下鉄烏丸線改札口を挟んで東西両方向に広がり、烏丸口バスターミナルの直下に位置しています。
2014年3月20日には、上記の統合の大規模な改装が行われ、店舗構成が一新されました。従来の男性向け衣料品店を廃止し、20代後半から30代前半の女性を対象とした衣料・雑貨に特化した店舗構成へと変更されると共に、女性専用トイレが設置されました。この他、京都駅前という立地から観光客向け土産店も多く設置されています。
そして、最新のプレスリリースによると、2024年春、「京都ポルタ」が統合1周年を迎えるにあたり、大規模リニューアルが行われます。このリニューアルには、西日本初出店2店、関西初出店2店、京都初出店5店を含む新店19店、移転・改装19店の計38店が順次オープン予定です。リニューアルのポイントとしては、ショップリニューアルに加えて、館内環境のリニューアルも実施されます。特に南エリアでは、エントランスやエスカレーター周りを明るくする改装が行われるほか、カラフルな影が投影されるフォトスポットが新設される予定です。
このリニューアルは、2023年3月に「京都駅前地下街ポルタ」と「京都駅ビル専門店街ザ・キューブ」の2つの施設を統合し、「京都ポルタ」として新装開業したことの続きとして位置付けられています。リニューアルされた京都ポルタでは、ミレニアル世代に加え、Z世代などより幅広い層のお客様に楽しんでいただける施設を目指し、さまざまなプロモーションが展開される予定です。
このリニューアルを通じて、京都駅前地区の活性化に寄与し、訪れる人々に新たな魅力を提供することが期待されています。以下、JR西日本京都SC開発株式会社のプレスリリースから施設概要とリニューアルに関する画像を引用。
施設概要
運営会社 JR西日本京都SC開発株式会社
代表取締役社長 森本 卓壽
所在地 京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町901番地
京都市下京区烏丸通塩小路下る東塩小路町902番地
店舗数 222店舗
延床面積 35,400㎡
ショップ面積 15,500㎡
営業時間 エリア、フロアにより異なります。
定休日 不定休