京都北白川 ラーメン魁力屋が「ららぽーと堺」に出店 関西圏のSC内出店をさらに拡大
京都発のラーメンブランドとして全国に171店舗を展開する魁力屋が、大阪府堺市の大型商業施設「ららぽーと堺」に新たな店舗を開設する。開業日は2025年12月18日であり、同施設のフードコートにおいて新規需要の獲得を図る出店となる。ららぽーと堺は広域から集客するリージョナル型の商業施設で、ファミリー層や若年層を中心とした高い来館頻度が特徴である。駐車場の収容台数も大きく、食事利用のニーズがフードコートへ集中しやすい環境が整っている。こうした立地特性は、幅広い年代に受け入れられる商品構成を持つ魁力屋との相性が良いといえる。
魁力屋は2005年に京都北白川で創業し、背脂醤油ラーメンを中心とした“馴染みやすい味わい”を強みに成長してきたブランドである。看板商品の京都背脂醤油ラーメンは、熟成醤油ダレと鶏ガラ、背脂を組み合わせたスープ、中細ストレート麺、薄切りチャーシューを特徴とし、日常的に利用できる味として支持を広げてきた。サイドメニューの焼きめしも高い評価を得ており、セット需要に強いことがロードサイド型店舗を中心に拡大してきた一因となっている。
同社は近年、大型商業施設への出店を継続しており、関西・東海・九州など複数エリアでのモール内店舗を増やしている。モール内フードコートは新規顧客との接点をつくりやすく、既存のロードサイド型とは異なる来店層にブランドを広げる機能を持つ。今回のららぽーと堺店も、同社が商業施設内での存在感を強めている流れの延長線上に位置づけられる。
ららぽーと堺のフードコートは多様な飲食ブランドが集積し、ピーク時間帯には高稼働が続く傾向がある。ラーメンカテゴリーは集客力が高く、ブランド認知のある魁力屋の導入は、施設側にとっても飲食バリエーションの拡充につながる。特に魁力屋のラーメンは背脂を用いながらも重さを抑えた味設計であり、フードコートでの幅広い来店客層に対応しやすい点が強みとなる。
同社はアプリを通じたクーポン配信や各種企画など、リピート利用を意識した取り組みも進めている。店舗形態の違いを超えて顧客接点を維持する仕組みを整えていることは、多拠点展開を続ける上での基盤となっている。ららぽーと堺店の開設は、こうした顧客網の広がりを支える新たな接点として機能することが期待される。
全国的にラーメン業態は商業施設内での存在感を高めており、近年は有名ブランドのフードコート出店が相次いでいる。ファミリー層を中心とした利用が多いモールでは、提供スピードと食べやすさの両立が求められ、魁力屋のラインアップはその条件に合致する。関西圏での出店強化が続く中で、堺市という大規模商圏における今回の出店は、同社のブランド拡大戦略においても重要な位置を占めるものとなる。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
<ららぽーと堺店>
・住所 :〒587-8577 大阪府堺市美原区黒山22−1 ららぽーと堺 3階フードコート
・営業時間:10:00-20:00(ラストオーダー19:30)
・駐車場 :約3,050台
・席数 :フードコート内共用





