京王百貨店、神奈川県内2店舗目となる新百合丘オーパにサテライト店を出店 ―食品・雑貨を中心に地域密着型の展開へ―
京王百貨店は11月21日、神奈川県川崎市の商業施設「新百合丘オーパ」にサテライト店を出店する。同社のサテライト店としては9店舗目となり、神奈川県内では2021年4月に開業したサテライト橋本店に次ぐ2店舗目の出店となる。
京王百貨店は2009年のららぽーと新三郷店を皮切りに、サテライト店事業を展開。新宿店と聖蹟桜ヶ丘店を基幹店としながら、京王線沿線エリアを中心に店舗網を拡大してきた。特に近年は、京王沿線や新宿駅発着路線を中心としたエリアでの出店を加速させており、2023年には府中市と立川市に相次いで新店をオープンしている。
新百合丘オーパ店は地下1階に約139平方メートルの売場を構え、「百貨店による食品・食関連雑貨・ギフトの専門店」をコンセプトに展開する。1997年の開業以来、地域住民のニーズに応えてきた同施設の食品フロアに出店することで、食品カテゴリーの拡充と食関連雑貨の展開を図る。
商品構成では、ヨックモック、アンリ・シャルパンティエ、銀座千疋屋などの人気洋菓子ブランドをはじめ、森八、榮太樓總本鋪などの老舗和菓子、浅草今半、山本海苔店といった高級食材店、紀ノ国屋のグロサリー、キャトル・セゾンの雑貨など、百貨店ならではの品揃えを実現。ターゲットは、施設の中心顧客であるファミリー層とアクティブシニア層で、日常的な自家需要とギフト需要の両面に対応する。
また、売場区画に加えて同フロア内の別区画では、定期的に歳時記イベントや物産展などの催事を展開。百貨店の伝統的な強みである慶弔ギフトや中元・歳暮といったギフトサービスの提案も行う。これにより、商圏特性に応じた商品・サービスの展開と、既存顧客の利便性向上、新規顧客の開拓を目指す。
商圏内の人口動態や消費者ニーズの変化を踏まえ、百貨店の基本機能と専門性を両立させた新たな店舗フォーマットとして、今後の展開が注目される。以下、株式会社京王百貨店のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
<「京王百貨店 新百合丘オーパ店」店舗概要>
店舗名称:京王百貨店 新百合丘オーパ店
所在地:神奈川県川崎市麻生区上麻生1-1-1 新百合丘オーパB1階
売場面積:約139㎡