串カツ田中、プレナ幕張に出店 イベント集客と駅前立地を取り込む都市型展開
串カツ田中ホールディングスは、2025年7月4日、「串カツ田中 プレナ幕張店」を千葉市美浜区の駅前型商業施設「プレナ幕張」内にオープンする。JR京葉線・海浜幕張駅の南口直結という交通至便な立地において、イベント帰りの打ち上げ需要や週末のファミリー層など、多様なターゲットに対応する構えだ。
プレナ幕張は1993年の開業以来、幕張新都心の核駅である海浜幕張駅の玄関口として商業機能を果たしてきた。周辺には幕張メッセやZOZOマリンスタジアムといった大規模施設、さらにイオンモール幕張新都心や三井アウトレットパーク幕張といった大型商業施設が集積しており、来街者の層は平日のビジネスパーソンから休日の家族連れ、イベント来場者まで非常に幅広い。こうした地域特性を背景に、同施設では近年、飲食フロアの再編やリニューアルが進められてきた。
運営を担うのは三井不動産商業マネジメント株式会社。同社はららぽーとなどの運営を手がける商業施設管理のプロフェッショナルであり、プレナ幕張においても施設全体の再活性化に取り組んでいる。飲食テナントを中心に、回遊性と集客力を両立したフロアづくりが進められるなかで、串カツ田中のような全国展開型の外食ブランドは、地域需要の取り込みにおいて重要なポジションを占める。
串カツ田中は、全国展開を進めるなかで、既に大都市圏を中心とした出店網を構築済みで、残る未出店県は和歌山・鳥取の2県のみとなっている。今回のプレナ幕張店のような都市型駅前立地への出店は、既存のロードサイド店舗や繁華街型業態と異なる「駅ナカ・駅チカ」の新たな需要層をターゲットにするものであり、同社のエリア戦略における深化を示している。
同店舗では、門外不出の衣・油・ソースで仕上げる定番の串カツメニューに加え、昨今注目を集めている「無限ニンニクホルモン串」や、大阪名物「かすうどん」「さいぼし」「肉吸い」など地域色を活かしたメニューも取り揃える。また、ポテトサラダを自分で潰して楽しむ体験型メニューや、たこ焼きのセルフ焼きサービスなど、ファミリーやグループでの利用にも対応する工夫が施されている。
特にプレナ幕張のようなイベントアクセス性に優れた施設においては、「打ち上げ」や「飲み直し」のニーズに対する即時対応力が重視される。同ブランドのオペレーション力と商品力は、こうした需要にフィットしやすく、施設全体の回遊・滞在時間の延伸にも寄与するとみられる。
30年を超える歴史を持つプレナ幕張は、近隣の大型施設との差別化を図る中で、駅直結の強みと飲食中心の施設構成を活かした再定義を進めている。串カツ田中の出店は、単なる外食業態の拡充にとどまらず、地域の商業環境全体における多様化と価値訴求の一環としても注目される。以下、株式会社串カツ田中ホールディングスのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【所在地】
千葉県 千葉市 美浜区ひび野2-4 プレナ幕張4階 4-4区画
(JR京葉線 海浜幕張駅 南口出口 徒歩1分)
【電話番号】
043-301-2094
【営業時間】
平日(ランチ) 11:00~14:00
平日(ディナー) 16:00~23:00
土日祝 11:00~23:00
【店舗席数】
62席
【定休日】
不定休(ほぼ無休)