ロボットが商業施設で活躍する日
ソフトバンクがペッパーを発表して以来店頭でペッパーを見かけるようになりましたよね。それからイギリスのオクスフォード大学の人工知能に関する研究発表があり、この先20年以内に702の職種が自動化されていくという衝撃的な発表もありました。それらのニュースを受けて商業施設も早晩人工知能やロボットで変わっていくのかなあ?と考えていたら、本日こんなニュースが飛び込んできました。
パルコで実験的にお客様案内対話型マルチリンガルロボットとテナント向け自動棚卸しロボットを導入するというニュースです。確かにデータベースがしっかりしていれば、ある程度の案内内容はロボットやタブレットを使って店内案内は可能になります。受付業務にかかっていた人件費を考えるとロボット導入すると数年でロボットの導入でペイしてしまうかもしれません。
棚卸しに関してはRFIDを使ったものですので、タグを入庫時に管理しなければいけませんが一旦作業が完了するとロボットを使って在庫管理することができるようになるとそこでかかっていた人件費が削減できると同時に在庫ロスを圧倒的に削減することもできるかもしれません。
とは言えどもまだ、実証実験中。これがスタンダードになった時、それが理想的な商業施設といえるのか?ということはわかりません。ただし、経営管理上・カスタマーサービス上は現状よりも良い商業施設になっていく可能性はあります。今後も同情報については継続ウオッチしていきたいと思います。
以下、株式会社パルコのプレスリリースより抜粋
案内ロボットを新規開発、17年秋にパルコ店舗で実証実験
お客様及びテナント従業員向けの多機能ロボットを導入株式会社パルコ(以下 パルコ)は(地独)東京都立産業技術研究センター(以下 都産技研)が実施する「平成28年度 公募型共同研究開発事業」に採択されました。パルコは、08ワークス株式会社(代表申請者)及び日本ユニシス株式会社との共同体により、ショッピングセンターでのご案内に特化したロボットの開発・実証を行います。
本事業によって共同開発するロボットは、2017年秋にPARCO(都内店舗を選定中)に設置し、来店されるお客様とテナント従業員向けに次のサービスを提供致します。(1)お客様向け
テナント情報(どこに何のショップがあるか)や各種施設情報(トイレやエレベーターの場所、営業時間情報など)を対話形式でマルチリンガルに提供します。
また、自律走行機能を使い、指定のテナント・施設への移動案内を行います。国内のみでなく世界中から来訪されるお客様のお買物におけるお困り事をロボットが多言語で接客して解決することを目指します。(2)テナント従業員向け
RFIDと自律走行型ロボットを活用した商品棚卸の自動化により、ショップでの棚卸業務のサポートを行います。
ショッピングセンターに入居するテナント従業員にとって、定期的に発生する商品の棚卸業務は、大きな作業負荷となっております。
RFIDタグと自律走行型ロボットを活用することにより、棚卸の自動化の実現を行い、テナント従業員の業務負荷軽減を目指します。※RFIDとは・・・Radio Frequency Identificationの略称で、商品などに非接触型の「ICタグ(微小な無線ICチップの一種)」を埋め込んで、商品等の情報を記録しておき、アンテナ通過時の無線通信によるデータ交信によって商品等の確認を自動識別する技術。
パルコが進める独自の先行的ICT活用について
パルコは「独自の先行的ICT活用」を中期経営計画の事業戦略の柱のひとつとして掲げ、消費環境の急速な変化に対応するべく、ICT を活用し店舗でのデジタル環境を整備することで新たな消費体験の提供を推進しております。
2016年7月にはPARCOの最新施設である仙台PARCO2において、アメリカFellow Robots社の完全自律型ロボット「NAVii™(ナビー)」およびソフトバンク社の人型ロボット「Pepper(ペッパー)」を期間限定で導入し、2種類の異なるロボットが共同で、ショッピングセンターの接客業務のサポートを実施いたしました。
期間中1日平均400名以上のお客様の接客をロボットが行い、インフォメーションスタッフによるご案内業務のサポートを実現いたしました。