リニューアルでコンセプトを明確に
商業施設の顔といえばエンタランス。エンタランスのテナントミックスでその商業施設の姿勢というものが見ることができます。郊外型でいろいろなところから来館できる仕組みの場合はどうか?という問題もありますが、そういう場合は公共交通機関で来館する入り口がメインの入口と捉えるべきです。公共交通機関に隣接した駅ビルの場合はどうか?勿論改札口と面しているフロアの入り口がメインエンタランス。
メインエンタランスのテナントミックスを今回株式会社千葉ステーションビルが2018年にオープンしたペリエ千葉が大幅リニューアル。コンコースとつながるフロアの2つのメインエンタランスのうちの1つにベイクルーズ社のジャーナルスタンダード(千葉県初出店)とスピックアンドスパン(千葉市初出店)を迎えることになったとのこと。これら2つのマーチャンダイジングは都市型コンセプトの店舗なので郊外型の巨大な商業施設へ出店しない店舗。大型商業施設が多い千葉の中で他の商業施設との大きな差別化につながるのではないでしょうか?
他のフロアのリニューアルでの注目テナントはダイソーのStandard Products。コロナ下で立ち上がったこのブランドは丁寧に育てられており、渋谷はマークシティ、新宿はアルタ、銀座はマロニエゲート、出店場所を絞って出店をされている状況の中で千葉駅のペリエ千葉へ出店するとのこと。こちらも他の商業施設と一線を画するアピールポイントに繋がっていくことになるかと思います。
もう一つ特記したい新店が、Brillat-Savarin by Truffle BAKERY(ブリア・サヴァラン バイ トリュフベーカリー)。白トリュフ塩パンは新橋などでは長蛇の列を連日作るほどの人気。しかも数週間ではなくかなり長い期間長蛇の列を作り続けています。千葉駅利用者にとって魅力的な店舗となること間違いなし。
商業施設のリニューアルでここまで自社の持つコンセプト、ペリエ千葉の場合は「都心から発信される都市型の刺激的で先進的なスタイルと、千葉のオーガニックでカジュアルなスローライフを掛け合わせた、千葉ならではの豊かなライフスタイルを提案する新しい商業施設」をテナントミックスで表現できている施設も多くはないと思います。今後のペリエ千葉の活躍に期待です。以下、株式会社千葉ステーションビルのプレスリリースから画像と施設概要を引用。
施設概要
「ペリエ千葉」施設概要 https://www.perie.co.jp/chiba/
・所在地:千葉市中央区新千葉一丁目1-1
・規模:地上7階、地下1階
・延床面積:約83,000㎡
・主用途: 駅施設、コンコース 約16,400㎡
エキナカ 約8,000㎡
駅ビル(ペリチカ部分含む) 約49,400㎡
ペリチカ、ストリート1、ストリート2 約9,200㎡