ユニクロ原宿店で展開:「UNIQLO古着プロジェクト」が持続可能なファッションに新たな進化をもたらす
アパレルを巡るサステナブルな動きは年々メーカー側が試行錯誤を行い、積極的な取り組みがなされている。2020年にはアダストリアが倉庫でデッドストックとなってしまった洋服を黒染めしてアップサイクルするブランドとしてフロムストックを立ち上げたのがとてもセンセーショナルだった。今回はアパレル最大手の株式会社ユニクロが古着プロジェクトを開始した。
ユニクロが持続可能な社会への貢献を目指し、新たなイニシアティブ「UNIQLO古着プロジェクト」を発表しました。このプロジェクトは、循環型社会を推進する「RE.UNIQLO」の一環として行われます。トライアルとして最初に展開されるのは、2023年10月11日から22日まで、ユニクロ原宿店で開かれるポップアップストアです。
このポップアップストアでは、顧客から回収したユニクロの衣料に特別な加工を施して再販します。具体的には、染めと洗い加工でヴィンテージ風に仕上げた商品と、染め加工をせずに検品と洗浄だけを行った商品の2種類が販売されます。加えて、顧客が古着を自分好みにカスタマイズできるワッペンも提供されます。
染め加工は、石川県に本社を持つ小松マテーレ社が手がけます。同社の独自の染色技術と高圧染色機「染料役者」が用いられ、イタリアの同業者との約20年にわたる技術連携によって磨かれた高品質な加工が施されます。
洗浄については、東京・東雲の自社工場「イノベーションファクトリー」で、特にウールやカシミヤなどの高級素材は専門に洗濯されます。これにより、毛玉がしっかりと取り除かれた状態で商品が提供されます。
さらに、今回のポップアップストアで得られる利益の一部は、社会福祉法人「渋谷区社会福祉協議会」に寄付され、渋谷区の子どもの健全育成事業に使用されます。
ユニクロは、これまでにも「RE.UNIQLO」を通じて、不要になった服をリユースやリサイクルし、緊急災害支援などに活用しています。今回のプロジェクトは、そのような持続可能な取り組みをさらに進化させるものであり、消費者に新しい価値を提供するとともに、社会貢献も果たす積極的な試みと言えるでしょう。以下、株式会社ユニクロのプレスリリースから画像とポップアップストア概要を引用。
- UNIQLO古着プロジェクト ポップアップストア概要
開催場所:
ユニクロ原宿店(WITH HARAJUKU 地下1階 スペース・ストリート)
開催期間:
2023年10月11日(水)~10月22日(日)11:00-19:00
販売商品・価格:
染めてリメイクした古着
– Tシャツ 1,990円、カジュアルシャツ、スウェット 2,990円、チノパンツ 3,990円
洗浄済みのリユース古着
– カジュアルシャツ、スウェット、フリース1,000円、
– アウター、ボトムスなど1,500円~、カシミアニット 3,000円
ワッペンカスタマイズサービス 18種/1個500円