ユニクロの「RE.UNIQLO」プログラム:SDGs目標と商業の調和を目指す新たな取り組み
何かとテレビやメディアで話題のSDGsですが商業界にも着々と浸透していますよね。しかし、SDGsのポリシーと経済発展は相反する部分もあります。それがSDGsの目標12「つくる責任つかう責任」。その中のターゲット12-5 2030年までに、ごみが出ることを防いだり、減らしたり、リサイクル・リユースをして、ごみの発生する量を大きく減らす。極論を言うとメーカーが必要以上にものを生産しなければゴミは出ないわけです。でも、それを言うと元も子もない話になってしまいます。そこで各社様々な取り組みをおこなっています。この12−5のターゲットはゴミの3R活動を示しています。
3RはReduce、Reuse、Recycleの頭文字であり、これらはそれぞれ製造や販売の過程でごみを減らす、使用済みのアイテムを再利用する、そして再利用が不可能なアイテムを再生資源として再生利用する、という原則です。3R活動の目的は、ごみの量を減らし、環境への負荷を軽減するとともに、資源を効率的に使い、循環型社会を実現することです。このリユースを促進しようとユニクロが今回取り組みを強化したのが刺繍とお直し。刺繍サービス自体は無印良品でも実施しているサービスで全国32店舗(東北地方には宮城県で1店舗、関東地方では埼玉県、群馬県、神奈川県に合計で6店舗、甲信越地方には新潟県で1店舗があります。また、中部地方には愛知県と三重県で合計2店舗、関西地方では兵庫県に1店舗、中四国地方では岡山県に1店舗が存在します。最後に、九州地方には福岡県と鹿児島県で合計3店舗があります。)で展開しているものの当日購入した商品しか刺繍サービスをうけることができません。
一方でユニクロが展開しているがユニクロで購入した商品で、ユニクロのものであれば何でも刺繍をします。というサービス。既存店舗で既に3店舗でパイロットで実施していたようですが今回9月に6店舗追加して展開するとのこと。実は海外の方が進んでいて既に13の国と地域・25店舗で今回の取組ブランドRE.UNIQLO STUDIOを展開しているとのこと。具体的な取り組みとしては3Rの原則に基づいて、ユニクロは「RE.UNIQLO」と名付けられた持続可能性に焦点を当てたプログラムを展開しています。このプログラムでは、お客様から不要になった服を回収し、それを国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じて難民キャンプに寄贈するか、新しい服やエネルギー資源、資材として再利用しています。さらに、特設の「RE.UNIQLO STUDIO」では、500円から始まるリペアサービスや、700円からのリメイクサービスを提供しています。これにより、Tシャツやダウンジャケットの小さな修理から、刺繍による個性的なリメイクまで、広範なニーズに対応しています。このような取り組みは、環境負荷の削減と資源の効率的な利用を促進し、循環型社会の実現に貢献しています。
総じて、ユニクロの「RE.UNIQLO」プログラムは、SDGsの目標と商業活動のバランスを取る試みとして注目されます。特に、リペアとリメイクサービスを通じて消費者が製品を長く使い続けられるようにすることで、資源の有効活用と環境負荷の削減を実現しています。このような企業の具体的な取り組みが広がることで、SDGsとビジネスが共存する持続可能な社会への道が拓かれるでしょう。以下、株式会社ユニクロのプレスリリースから画像を引用。