ミラノ発「Qeeboo」が日本初旗艦店を南青山に開設 骨董通りの高感度インテリア集積に新風
イタリア・ミラノで2016年に誕生したインテリアブランド〈Qeeboo(キーブー)〉が、2025年10月4日、東京・南青山に日本初の旗艦店「Qeeboo Tokyo」を開設する。運営はトーヨーキッチンスタイル。これにより、表参道〜骨董通りエリアに連なる高感度インテリアブランド群に新たな個性が加わることとなる。
トーヨーキッチンスタイルは1934年にステンレス洋食器メーカーとして創業し、加工技術を活かしてキッチン分野へ展開。日本で初めてアイランドキッチンを発表するなど、従来の“水回り設備”の枠を超えてキッチンをライフスタイル空間へと昇華させてきた企業である。Kartellやmoooiといった世界的ブランドの日本総代理店を務め、家具・照明・タイル・アートまでをトータルに提案する現在の姿は、こうした歩みの延長線上にある。
Qeebooを率いるのは世界的デザイナー、ステファノ・ジョヴァンノーニ。フィレンツェで建築を学び、ミラノを拠点に活動。Alessiの「ジロトンド」や「マミ」、Magisの「ボンボ」シリーズなど、デザイン性と商業性を両立させた数々のヒット作を生み出してきた人物だ。そのキャリアを背景に、自身のブランドでは「Rabbit Chair」をはじめ、遊び心と高品質を兼ね備えたプロダクトを多数展開。再生可能素材を用いた環境配慮型デザインも積極的に取り入れ、持続可能性と体験価値の両立を図っている。
旗艦店が立地する南青山・骨董通りは、Cassina ixc.やMinotti、B&B Italiaなどハイエンドブランドのショールームが軒を連ねる国内有数のインテリア集積エリアである。さらに、高野木工の直営店やFLANNEL SOFAのショールームなど、日本のクラフト系ブランドも存在感を示し、BOFFI/PORROといった欧州ブランドも拠点を構える。空間体験を重視する来訪者にとって、各ブランドを比較しながら巡ることができる回遊性が形成されている。
そのなかでQeeboo Tokyoは、“ユーモア”や“驚き”を伴うアイコニックなデザインを武器に、既存の重厚で洗練されたモダンブランド群とは異なるポジションを担う。フォトジェニックなアイテム群は、商業施設の共用部やイベント空間での演出什器としても活用可能であり、設計者・デベロッパーにとって新たな選択肢となる。インテリアを「暮らしを楽しむ道具」として再解釈する姿勢は、骨董通りのブランド集積に新しい風を吹き込むだろう。以下、株式会社トーヨーキッチンスタイルのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店舗情報
店舗名:Qeeboo Tokyo
開業日:2025年10月4日(土)
場所:東京都港区南青山6丁目11-1 スリーエフ南青山ビル
営業時間:11:00〜19:00
休館日:水曜日(祝日の場合は木曜日) / 夏期 / 年末年始
アクセス:地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅B1出口より徒歩5分
電話番号:03-3400-1040
公式Instagram:https://www.instagram.com/qeeboo_japan/