ベイクルーズ「Roasted COFFEE LABORATORY」自由が丘に出店 パンケーキ成功モデルを継承し“コーヒー×あんこ”で横展開を視野に
株式会社ベイクルーズが展開するスペシャルティコーヒーショップ「Roasted COFFEE LABORATORY」が、2025年9月19日に自由が丘へ新規出店する。同ブランドは渋谷を拠点に音楽やアートなどストリートカルチャーと融合した空間づくりを特徴とし、今回はバリスタ監修による“コーヒー×あんこ”を組み合わせたブリオッシュドーナツを新たに打ち出す。自由が丘はカフェやスイーツが競合する成熟商圏であり、高感度な来街者への新しい体験提案が注目される。
開発されたドーナツは、宮城県竹鶏ファームの卵を用いたブリオッシュ生地に、自由が丘限定のエスプレッソブレンドを練り込んだ特製コーヒーあんを合わせたもの。ベイクルーズの飲食事業において、卵を活かしたスイーツ開発は一貫した強みである。代表的な成功例が「FLIPPER’S」の“奇跡のパンケーキ”であり、同じ竹鶏ファームの卵を用いたスフレパンケーキは国内外で高い評価を受けてきた。今回の新商品もその延長線上にあり、パンケーキで築いた実績を生かしながら、コーヒー文化との融合という新たな挑戦を掲げている。
自由が丘は古くから洋菓子の名店が集積し、近年はブルーボトルコーヒーや独立系焙煎店が並ぶカフェ激戦区である。その中でRoasted COFFEE LABORATORYは、スイーツを「コーヒーのためのドーナツ」と位置付け、既存のスイーツブランドとは異なる切り口を強調する。コーヒーと和素材を組み合わせたドーナツは、観光目的の来街者や感度の高い日常利用者に向けて差別化を図るうえで有効な提案といえる。
また、ベイクルーズはアパレル・家具事業を併せ持ち、飲食とライフスタイルを横断する戦略を取る。同店も隣接する「J.S. Furniture」との連動を図り、空間やプロダクトを一体で発信する仕組みを採用。パンケーキ事業が「食の体験」でブランドを確立したのに対し、Roastedは「コーヒー体験」を核にライフスタイル全体へ広げる役割を担うことになる。さらにベイクルーズは、ヒットした業態やメニューを速やかに他拠点へ横展開する体制を整えてきた実績があり、今回の「コーヒーあんドーナツ」も市場で支持を得られれば、渋谷をはじめ他店舗への導入が検討される可能性が高い。
自由が丘は地域住民だけでなく広域からの来街者が多く、週末にはカップルやファミリー層でにぎわう。既存の有名スイーツブランドとの競合は避けられないが、パンケーキで培った「粉ものスイーツ×専門性」の成功パターンを踏まえつつ、コーヒーの奥深さを掛け合わせる今回の展開は、市場に新しい需要を喚起する可能性が高い。ベイクルーズ飲食事業の新たな柱となり得るか、業界関係者の注目が集まる。以下、店舗概要と画像を同社のプレスリリースから引用。
■出店概要
期間 :2025年9月19日(金)
住所 :東京都目黒区自由が丘2-17-7
電話番号:03-4332-1943
営業時間:平日 9:00~20:00 休日 11:00~20:00