プロント第1号店が“二面性”を刷新 銀座並木通りに新業態「PRONTO THE FIRST」誕生
1988年の創業時に第1号店として誕生した「PRONTO 銀座並木通り店」が、12月に新業態「PRONTO THE FIRST」として生まれ変わる。プロントのブランド起点である同店を、現代の都市型飲食の潮流と銀座という特異な商圏に合わせ、昼と夜の二面性をより研ぎ澄ます形で再構築したフラッグシップである。昼は上質なクラフトコーヒー、夜は刺激的なエスプレッソ&バーへと転換する構造は、ブランドが長年掲げてきた“二面性”を新たな価値として提示するものだ。
1階は自然素材の質感を強調したカフェ空間とし、木目の温かさを起点に静けさと透明感を持つ環境を形成した。自然光による陰影が柔らかく広がる内装は、銀座の商談客や買物客が求める落ち着いた滞在性に応えるものとなっている。ここでは、ハンドドリップを中心としたコーヒーをフルサービスで提供し、「グアテマラゲイシャ」や水素焙煎によるブレンドなどの抽出品質にこだわった一杯を展開する。アイスコーヒーはダッチスタイルで抽出し、なめらかでコクを持つ味わいを追求した。加えて、同店限定となるパスタ、季節感を意識したパフェやパンケーキを揃え、銀座らしい“体験性の高いカフェ”として位置付けた構成である。
17時以降にバーへと転換する2階は、1階とは対照的にメタリック素材の重厚感を基調とした。光や揺らぎを反射する素材を大胆に用いることで、非日常性と緊張感を併せ持つ大人の空間を演出した。ここでの主役はエスプレッソマティーニである。UCCのエスプレッソ「Largo」と、その抽出後のコーヒー粉から造られた「The珈琲GIN」を組み合わせた独自のラインで、日本のコーヒー文化を背景とした7種類の構成を展開する。また、サントリーが実施してきた「BARグラスとコトバ」の仕組みを踏襲し、来店者の“気持ち”に合わせてカクテルを提案する企画も取り入れた。銀座における多様な来街者を意識した、体験型のバー運営といえる。
新業態の位置付けとして注目されるのは、昼夜の需要が極端に異なる銀座並木通りの商圏特性に合わせ、1店舗で複数の利用シーンを統合的に取り込もうとする点である。近年は都市型カフェの高品質化、コーヒーカクテルの世界的再評価、ナイトタイムエコノミーの拡大など、飲食の時間軸が多様化している。プロントが第1号店の地で“二面性の深化”を選んだ背景には、これらの市場変化を捉え、ブランドの原点を再定義しようとする意図が読み取れる。今回のリニューアルは、銀座という高密度商圏の文脈に応えながら、同ブランドの次の展開を象徴する試みとなっている。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
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■「PRONTO THE FIRST」店舗概要
店名 :PRONTO THE FIRST(プロント ザ ファースト)
所在地 :東京都中央区銀座8-6-25 河北新報ビル
電話番号 :03-5537-7771
オープン日 :2025年12月2日(火) ※オープン当日は10:00 OPEN
営業時間 :月〜木、日・祝 8:00〜23:00
金・土 8:00〜翌3:00
※2階ESPRESSO&BARは17:00以降のみ営業
定休日 :年末年始除く年中無休
店舗面積 :160.14平方メートル
席数 :1階:31席 / 2階:35席 (合計66席)
想定客単価 :1階CRAFTED COFFEE 1,000円
instagram :https://www.instagram.com/pronto_the_first/







