フードテックベンチャーとJRクロスの実験店舗が開業
パンデミックを背景に成長したベンチャー企業があります。それがYo-Kai Express。同社は、カリフォルニア州ヘイワードを拠点とするテック企業で、未来の自律型レストランソリューションを開発しています。この企業は、高品質な食品をB2B(ビジネス・トゥ・ビジネス)およびB2C(ビジネス・トゥ・コンシューマ)向けに提供しています。
Yo-Kai Expressは、2016年にアンディ・リン氏によって設立されました。主な業態は、食品と飲料、食品配送、フランチャイズ、レストラン、スナック食品、自動販売といった分野で活動しています。
Yo-Kai Expressは主に、スチームを利用したホットヌードルを提供する自動販売機を運用しています。この機械は、顧客がカードまたはコードを使用して支払いを行うことで、数秒で新鮮なグルメ料理を提供します。特に注目すべきは、ヌードルとブロス(スープ)の種類が選択可能で、食材は新鮮なものを使用しています。
パンデミックの影響を受けて、Yo-Kai Expressはビジネスモデルを進化させ、自社のプラットフォームを広げるための技術とアイデアを活用しました。その結果、大手食品企業とのパートナーシップを築き、セレブリティシェフとのコラボレーションを開始するなど、事業を拡大しています。
Yo-Kai Expressの自動販売機は、いくつかのマリオットホテル、オンタリオ国際空港、いくつかの米国の大学の食堂、シリコンバレーの主要な企業キャンパスなどで見つけることができます。現在、台湾、カリフォルニア州、テキサス州、フロリダ州、ノースカロライナ州、オハイオ州に機械が設置されています。さらに、シアトル、ニューヨーク、ボストン地域でのさらなる展開を計画しています。
同社はこの度JR東日本関連会社の株式会社 JR 東日本クロスステーションとコラボ。自動調理販売機を用いたセルフ式駅そばの実証実験を目的に「セルフ駅そば 上野常磐ホーム店」をJR東日本上野駅11番・12番線ホーム上に開業。Yo-Kai Express Inc.の自動調理販売機を用いて提供。株式会社 JR 東日本クロスステーションとしては、コロナ禍での新しい生活様式や働き方とともに外食の利用動機も多様化している中で、自動調理販売機を用いることで、お客さまが自由に喫食できる完全セルフサービスの環境や、有人店舗営業時間外で喫食できる環境などのニーズ等の検証に加え、外食産業の人手不足解消手段の有効性も検証するとのこと。
非接触型飲食の未来を担うベンチャーとのコラボレーションどうなるか期待です。今度一度行って食べてみようと思います。以下、株式会社 JR 東日本クロスステーションのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【店舗詳細】
店舗名称 セルフ駅そば 上野常磐ホーム店
開業日時 2023年6月20日(火)午前11:00
所在地 JR上野駅11・12番ホーム上
営業時間 平日 6:00~23:00
土曜 6:00~22:30
日曜・祝日 6:30~22:00
客席 約10席(立ち席)、全面禁煙【Yo-Kai Expressの自動調理販売機とは】
温かい食事を24時間コンタクトレスで提供する、革新的な自販機型の自動調理ソリューション事業です。精密なプログラムと独自の解凍技術によってメニュー毎に最適な調理をし、最短90秒で出来立ての食事を提供することが可能です。