フライング タイガー、同日2出店が示す「広域拠点での回遊価値」──ららぽーと名古屋みなとアクルスと井筒屋小倉店で3月13日オープン
北欧デンマーク発のデザイン雑貨ストア「Flying Tiger Copenhagen(フライング タイガー コペンハーゲン)」が、2026年3月13日(金)に新店を同日オープンする。出店先は「三井ショッピングパーク ららぽーと名古屋みなとアクルス」1階と、「井筒屋小倉店 本館」7階で、前者は愛知県内6店舗目、後者は北九州エリア初の常設店という位置づけになる。運営はZebra Japan株式会社。
この2出店を“同日”で束ねたことが示唆的なのは、ブランド側の出店モデルが二本立てで進んでいる点だ。名古屋は中京エリアでの店舗網強化を背景に、既存顧客に加えて未体験層との接点を広げる狙いを明確にしている。小倉は過去に小倉井筒屋でPOP UPを複数回実施し、常設化の要望を受けて出店に至った経緯が示されており、「需要検証→常設化」という筋の良さがある。
施設文脈で見ると、両者の共通点は「日常圏の買い物だけではなく、理由をつけて出かける先」として成立していることだ。ららぽーと名古屋みなとアクルスは店舗面積約59,500㎡、217店舗、駐車場約3,000台という規模を持ち、地下鉄駅近接のアクセスも含めて広域集客を前提にした大型SCとして整っている。 井筒屋小倉店はモールではなく都心百貨店だが、都心回遊の中で“目的”を積み上げ続けることが求められる拠点という意味で、同じく広い客層を受け止める器である点が重なる。
その器に対してフライングタイガーが提供する価値は、「おしゃれな低単価雑貨」という分かりやすい入口を、体験として成立させられることにある。両店とも、ワンウェイの売場で回遊を促しながら、名古屋は約2,000種類、小倉は約1,400種類(POP UP比で500種類以上増)というアイテム量を打ち出している。低単価でも“ついで買い”が発生しやすく、桜・イースターなど季節商材の更新で再来店理由を作りやすい。広域型の施設で重視される「回遊の質」を、買い回りと発見の体験で底上げできるタイプのテナントだ。
一方で、施設運営の観点では「にぎわい」を“絵”で終わらせない設計が焦点になる。オープン後3日間は購入者向けに「おみくじクッキー」を配布するなど初速を作る施策が用意されており、ピーク時には列の滞留、レジ待ち、配布導線の置き方が館全体の体験に影響しやすい。特に都心型の百貨店ではフロアの通行量と売場前滞留がぶつかりやすく、モールでも近接区画の視認性や回遊の抜けを阻害しない整理が求められる。
リーシングの視点で次に注目したいのは、「POP UPで反応を見て常設へ」という小倉型のルートが、他エリアでも再現されるかどうかだ。実績を積んだうえで常設化できるなら、施設側は投資判断の確度を上げられる。名古屋のように“面の拡張”が進む局面では、商圏内での想起が高まりやすい一方、春の需要(新生活・季節イベント)が一巡した後に、定番カテゴリで平準化できるかが評価軸になる。同日2出店は、ブランドの認知を背景にしながらも、施設側にとっては「回遊価値をどう数字と体験に落とすか」を試される配置でもある。以下、Zebra Japan株式会社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。

■店舗概要
店舗名称 Flying Tiger Copenhagen ららぽーと名古屋みなとアクルスストア 所在地 〒455-8501 愛知県名古屋市港区港明2-3-2 ららぽーと名古屋みなとアクルス 1F オープン日 2026年3月13日(金) 営業時間 平日:10:00-20:00 / 土日祝:10:00-21:00 定休日 ららぽーと名古屋みなとアクルスに準じます。

■店舗概要
店舗名称 Flying Tiger Copenhagen 小倉井筒屋ストア 所在地 〒802-8511 福岡県北九州市小倉北区船場町1-1 井筒屋小倉店 本館7F オープン日 2026年3月13日(金) 営業時間 10:00-19:00 定休日 小倉井筒屋に準じます。



