フライングタイガー、イオンモール須坂に長野県初出店 競合ひしめく雑貨市場で地方モール戦略を強化
デンマーク発の雑貨ストア「フライングタイガーコペンハーゲン」が、2025年10月3日に開業する「イオンモール須坂」(長野県須坂市)に新店舗を出店する。長野県初の常設店となり、約74坪の売場で約2,200種類の商品を展開する。ゲームやキッズトイ、ギフト、キッチングッズなどに加え、シーズン性の高い商品を取り揃え、施設全体の集客力を高めるテナントとして期待される。
フライングタイガーは1995年にコペンハーゲンで誕生し、グローバルで900店舗以上を展開。その大半を欧州に置く一方で、日本では2012年に大阪で初出店して以降、全国に61店舗を展開し、アジア・中東地域の中核市場を形成している。とりわけ地方都市の大型モールへの積極出店が近年の特徴であり、岩手、宮城、三重、愛知に続く長野での新規出店もその延長線上にある。
国内雑貨市場は100円ショップのダイソーやセリアに加え、低価格帯の新興ブランドが競合を繰り広げている。その中で3COINSは全国300店舗超を展開し、日常的に使える生活雑貨やアクセサリーを主力にファミリー層・若年層の支持を集める。さらにダイソーが展開するStandard Productsは「デザイン性」と「高見え」を強調し、都市部を中心に急速に店舗網を拡大している。
こうした競合環境において、フライングタイガーの強みは北欧由来のデザインとユーモアを前面に押し出した商品群にある。日常消費に直結する3COINS、シンプル&ベーシックを訴求するStandard Productsとは明確に異なるポジションを築き、シーズンイベントやSNS映えを意識したアイテムで来館動機を喚起している点が特徴的だ。
イオンモール須坂は北信地域の広域集客拠点として開業を予定しており、フライングタイガーの出店は商業施設にとっても目玉のひとつとなる。競合ブランドとの対比で浮き彫りになるのは、日常消費ではなく「体験型の雑貨購買」を提供できる点であり、雑貨市場の多様化が進むなかで地方モールの魅力を高める存在となりそうだ。以下、Zebra Japan株式会社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
■店舗概要
店舗名称 Flying Tiger Copenhagen イオンモール須坂ストア 所在地 〒382-8501 長野県須坂市大字福島386-1 イオンモール須坂 1F オープン日 2025年10月3日(金) 営業時間 10:00-21:00 定休日 イオンモール須坂に準じます。