フェリシモのユーモアが常設店2店舗目を九州で出店

by katzaota · 2023年4月29日

ニッチな市場をしっかりと掴むことで成功していく店舗は数多くあります。ただし問題は市場がニッチなために需給関係を見誤ってしまう可能性があること。これを見誤ると市場は枯れていってしまい店舗自体が立ち行かなくなります。同時にニッチが故に拡大していくことが難しいということもあります。この命題に立ち向かったのが神戸に本社を構える東証上場会社の株式会社フェリシモ。同社は1965年創業の通販企業で幅広い年齢層の女性をターゲットにした商品を幅広く展開してきた。強みは可愛らしさ、カッコよさ、環境配慮などデザインや素材に付加価値を加えること。ただし2012年から売上高はジリ貧に下がり続けていった。インターネットの普及に伴いこれまでの戦い方では勝てなくなっていった。売上は低下していったがコスト体制の見直しなどが労を奏し、粗利率の改善、純利益の改善につながっていった。

その改善を支えたのがニッチ戦略であった。フェリシモではニッチ戦略を確実にファンが居る商品やサービスに焦点をあて、競合他社に勝つために顧客と一緒になって商品やサービスをつくりあげていくことに成功した。代表的な事例がフェリシモの猫部でネコ好きなひとのための商品展開を行いつつ、商品の売上の一部は猫関連の基金がついたいたり、猫の譲渡会などのイベントも定期的に開催している。商品を販売するのではなく商品にまつわる価値観を販売することを仕組み化することに成功したとても良い事例の一つとも言える。とは言えども商品なくして商売はなりたたないのが小売業。フェリシモの作り上げる商品はデザイン面の特徴が強い。

柴犬、パンダ、深海魚、うさぎ、ねこ。どれも一定層ファンが居るがファンではない人から見ると一癖も二癖もある商品群。デザインも面白い商品が非常に多い。これらの商品をまとめて販売しているのがウェブサイトYOU+MORE! [ユーモア]。このユーモアの実店舗が九州初、全国2店目となる店舗として福岡天神地下街にオープンする。1店舗は上野駅構内のエキュートにて現在営業中。上野といえばパンダ。パンダグッズも大量にあるフェリシモユーモアだから展開できるお店として観光客などからも愛されている店舗となっている。

今回出店する福岡天神地下街の店舗はプレスリリースの画像を見る限りコンパクトな店舗ではありますが、ユーモアの世界観が商品で表現される店舗となっている。福岡しいては九州のユーモア商品のファンにとっては嬉しい出店となるのではないだろうか？以下、株式会社フェリシモのプレスリリースから店舗概要と画像を引用。