ファッションにもついにアップサイクルの波
SDGsのピンバッジをつけている方を多く見るようになりました。環境だけではなく現代社会が直面している様々な問題に主体的に取り組む方がもっと増えればいいなと願いつつピンバッジを見つめる今日このごろ。環境問題もSDGsの大きな主題の一つとしてとりあげられているもののどうやって取り組めばよいかなかなかつかめない方、何をしたらいいかわからない企業の方も多いのではないかと思います。今回ご紹介する情報はアップサイクル(リサイクルしてほかな素材や製品に昇華する)で商品を作り上げ販売することに成功したスペイン発のブランドエコアルフの新店情報です。株式会社三陽商会がエコアルフのアジア旗艦店を渋谷に開店するとのこと。ファストファッション全盛の現代社会に一石を投じる店舗になるのではないかとおもっております。以下、株式会社三陽商会のプレスリリースより抜粋。
スペイン発サステナブルファッションブランド「ECOALF(エコアルフ)」アジア初出店となる「ECOALF 渋谷」を3/13(金)にオープン
株式会社三陽商会(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:中山雅之)は、スペイン発のサステナブルファッションブランド「ECOALF(エコアルフ)」のアジア初進出となる旗艦店「ECOALF 渋谷」を、2020年3月13日(金)にオープンします。
今回の出店について ~サステナブルファッションの拡大を目指して~
Ecoalf Recycled Fabrics, S.L.(エコアルフ リサイクルド ファブリクス/本社:スペイン・マドリード、President & Founder:Javier Goyeneche、以下 Ecoalf社)が展開するサステナブルブランド「ECOALF」は、リサイクル素材や環境負荷の低い素材・副資材のみでつくられた衣服や雑貨を製造・販売するサステナブルなファッションブランドです。
この度、新たな商業施設のオープン等大規模開発で注目を集めるファッションと文化の街/東京・渋谷にアジア初出店となる「ECOALF 渋谷」をオープンすることで、三陽商会は日本におけるサステナブルファッションの拡大を目指してまいります。店装 ~持続可能な資源をベースに、思想・メッセージを発信する拠点としての機能も~
店装に使われる資材は、持続可能な資源(木・鉄・コンクリート・グリーン等)をベースとし、サステナビリティを体感できる空間となっています。デザイン設計はcinema inc.の坂巻陽平氏によるもので、コンセプトは「Sharing Ecology」です。 「ECOALF」は店装においてその都市の文化・アイデンティティーを重要視していることから、「ECOALF 渋谷」では和のテイストを融合させ、土間を連想させる床や壁・巨大な「伊達冠石」の什器・竹を加工したロングラックなど、“自然から借りた資源”を用いて店舗を構築しています。
旗艦店として、ブランドの思想・メッセージを発信する役割を果たすために、1階では壁面のメッセージやディスプレイ、映像が流れるスクリーンを通して、商品がつくられるまでのリサイクルの工程や、ブランドが実施する活動内容を伝えていきます。また、2階には巨大スクリーンを設置し、定期で実施するサステナブル講演やディスカッションを行うスペースとしての機能も持たせました。
「UPCYCLING THE OCEANS」について
「UPCYCLING THE OCEANS」とは、ECOALFと、ECOALF財団が主導して行っている、海洋ゴミを回収・分別・再生し、製品としての新たな命を与えるプロジェクトです。漁業で意図せず釣り上げてしまった海洋ゴミを港に持ち帰ってもらい、それを分別・再生して繊維に変え、衣服として販売しています。「UPCYCLING THE OCEANS」は非常に野心的な取り組みで、海をキレイにしながら衣類をつくり、その売上で更に海をキレイにするという、これまでにない生産サイクルをつくりだしています。今後日本でも、プロジェクトとして「UPCYCLING THE OCEANS JAPAN」をスタートさせ、国内での海洋ゴミの回収・分別・再生による製品化を目指します。