パルグループが奈良県下市町で展開する地方創生プロジェクト:旧下市南小学校の複合商業施設へのリニューアル
パルグループホールディングスは、奈良県下市町の旧下市南小学校を、多目的な複合商業施設にリニューアルする計画を進めています。同社は、3COINSやCIAOPANIC、Kastaneといったブランドを運営し、小売業界での豊富な経験を持っています。このプロジェクトは、2023年3月に廃校となる下市南小学校を利活用し、地元の活性化に寄与することを目的としています。
プロジェクトの主眼は、地元の魅力を再発見し、その価値を高めることにあります。「当たり前過ぎて見えづらくなっている魅力や価値」を発掘し、新しい贅沢さとして提案することで、地域の人口増加や移住者の誘致にも繋がる賑わいの場を創出する計画です。施設内には、ショップ、カフェレストラン、ベーカリー、キッズスペース、マルシェなどを設け、2024年夏の開業を目指しています。
特に注目されるのは、パルグループが示す「新しいかたちの贅沢さ」です。吉野の杉を使用した温かみのある館内デザイン、地域の農作物を販売する店舗、地産地消を掲げる薪火レストランやカフェなど、地域資源を活かした施設作りが計画されています。また、気軽に楽しめるテイクアウトスタンドや、入場無料のキッズプレイパークも設置予定で、家族連れにも優しい施設となることが期待されます。
このプロジェクトは、パルグループの地方創生プロジェクトの一環として、社員の提案により始まりました。コロナ禍を通じて、社会問題の解決や新たな価値の創造を目指す動きが高まり、地方創生をグループで行うという声が多く上がったことが背景にあります。下市町の魅力を発信し、地方の活性化に寄与することが、このプロジェクトの大きな目標です。
地域貢献活動も積極的に行っているパルグループは、奈良県での植林事業や、和歌山県白浜町で障がい者雇用を行う特例子会社の運営、奨学金を支給する井上財団など、多岐にわたる活動を展開しています。これらの取り組みは、同社の経営理念である「社員と株主、みんなのための経営、そして未来につなげる社会と地球のための経営」という姿勢を反映しています。
廃校利活用のこのプロジェクトは、地方創生という大きなテーマのもと、地域の歴史・文化・コミュニティを次世代へ継承し、地域全体の活性化に貢献することを目指しています。地域の人々や企業との連携を重視し、タウンミーティングを通じて地域のニーズを反映した施設作りを進めています。パルグループの創業者である井上英隆会長の故郷である下市町でのこの取り組みは、地域に対する深い思いやりと経済活性化への願いを表していると言えるでしょう。以下、パルグループのプレスリリースから画像を引用。