パトゥが福岡・天神「ONE FUKUOKA BLDG.」に九州初の直営店を開業 再開発エリアに新たなブランド拠点
パリ発のブランド「Patou(パトゥ)」が、福岡・天神に誕生した新商業施設「ONE FUKUOKA BLDG.」に新店舗を開業した。オープン日は2025年4月24日、出店場所は同ビル2階となる。
Patouは1914年にジャン・パトゥが創設したブランドであり、2020年にギョーム・アンリをデザイナーに迎えてリブランディングを果たした。現代的なフレンチシックを体現しつつ、サステナビリティへの取り組みを強化している点でも注目されている。今回の福岡出店は、国内主要都市への展開を進める中で、九州エリアでは初めての直営店となる。
天神エリアでは現在、「天神ビッグバン」と呼ばれる再開発プロジェクトが進行しており、広域からの集客力を持つ新たな施設の開業が相次いでいる。「ONE FUKUOKA BLDG.」もその一環として誕生した大型複合施設で、高感度なファッションやライフスタイルを提案するテナント構成を特徴としている。福岡市中央区、天神一丁目という立地は、既存の大型百貨店や専門店ビルが集積するエリアに位置し、国内外からの来街者が多い点でも出店先としての優位性を持つ。
Patouの福岡店舗では、2025年春夏コレクション「Rose」を軸に商品展開を行っている。クチュールの要素を織り交ぜたガーリーなムードが特徴であり、ブランドの象徴ともいえるジャカードニットトップには、福岡店限定カラーも用意された。その他、オーガニックコットンを用いたリブニットポロトップやストライプドレス、新作バッグやアクセサリーなど、フレンチシックと実用性を兼ね備えたラインアップが揃う。
今回の出店により、Patouは東京、大阪、名古屋に続く拠点として福岡を選んだことになる。国内においても高いファッション感度を持つ地域である福岡・天神に進出することで、九州エリア全体からの集客を見据えた展開が期待される。特に近年はインバウンド需要も回復基調にあり、福岡はアジア近隣諸国からの来訪者にとっても重要な消費地となっている。
「ONE FUKUOKA BLDG.」におけるPatouの出店は、施設全体のプレミアムなテナントラインアップを象徴する一例ともなり、今後のエリア内競争においても大きな役割を果たすと見られる。新たな商業施設とともに、天神の都市商業の地図に新たな一頁を加える存在となるだろう。以下、株式会社グルッポタナカのプレスリリースから画像を引用。