ネットからリアルにあらたな店舗 | 商業施設ニュース
ネット通販の店舗がリアル店舗を出店する流れは2000年代前半から実はずーっと続いておりました。もともとは日本のECのスタートってリアル店舗がネットに進出したところからスタートはしたのですが、ネット通販専業業態でないとネット通販の運営ってそんなに楽じゃないよねということでネット通販専業業態の売上が伸びていきました。ちょっとだけネット通販やってみて成功したよという話はなくなっていき、ネット通販専業業態が伸びまくった歴史があります。
その中で楽天市場、ヤフー、アマゾンと自社サイトの4つの店舗を拡大したあとで実は戦略が手詰まりになる企業も多く各モールで売上を積み上げていくものの想定以上に売上を拡大することができなくなっていく企業も増えていきました。で、2000年代前半にアパレル通販サイトなどがこぞって実店舗に乗り出したのですが、ネット通販と実店舗はまたこれ全く運営が異なるためにリアル進出失敗した店舗も増加していきました。その後はナショナルブランドが通販サイトを運営し、リアル店舗もあるがネット通販を別事業部にして腰を据えて展開していき成長しているという流れになります。
今回ネット通販からリアルに出店するのは「にこスマ」。伊藤忠商事グループの株式会社Belongが運営する中古スマートフォンECサイトがマルイファミリー溝口に出店するとのこと。スマートフォン、家電などの型番商品というのはどこで買っても基本的には同じスペック。中古となると使用状況をうまくネットで伝えることができるとネットでも完結するものの、実際に実物がどの程度の使用状況なのかを手にとって見えることが今回の出店のメリットになるのかと思います。
中古スマホなんて買う人がいるの?と思われる方も多いかと思いますが、中古スマホは一定数市場が存在しています。御存知の通りiPhoneは年に1回は必ず新機種が出てきます。その値段は毎年上がり続けており、若年層が手を出しにくいものにもなっています。ですので中高生のファーストスマホが中古スマホというのが増えてきています。実際には両親の使い古しを子どもたちがつかうケースが多いとは思うのですが今や小学生でもスマホをもっている時代なので比較的安価でスマホを帰る店舗というのは需要があります。先日ソフマップグループ入りしたじゃんぱらも店頭に行けば必ずiPhoneコーナーのまわりにお客様がいらっしゃることをみると「にこスマ」のリアル展開はまだまだ可能性を秘めているようにも思われます。
にこスマの特徴は独自基準で中古スマホを評価している点。シムロック解除されている制限がないスマホ、外観がきれいなスマホ、独自検査項目をクリアした使えるスマホのみを販売している点がお客様から支持されているポイント。溝の口のお客様にも支持される店舗になるのではないでしょうか?以下、株式会社マルイグループのプレスリリースより店舗概要と画像を引用。
■ 店舗概要
店舗名︓にこスマ SHOP マルイファミリー溝⼝店
オープン⽇︓2022年1⽉14⽇(⾦)
営業時間︓10:30-20:00
ホームページ︓https://www.nicosuma.com/