ニラックス「ペルティカ」埼玉に初出店 ― 日常に“リゾート体験”をもたらす新型ロードサイドイタリアン
ニラックス株式会社(東京都武蔵野市、代表取締役社長:礒江智弘)は、イタリアンリゾートレストラン「ペルティカ(PERTICA)」を、さいたま市と戸田市に相次いで開業する。さいたま新都心店は12月15日、戸田公園店は12月22日の開業を予定しており、いずれも埼玉県初進出となる。
「ペルティカ」は、イタリア語で「とまり木」を意味する言葉に由来し、人々が楽しさと癒しを求めて集う場所を目指したブランドである。2024年8月に東京都小平市で1号店を開業して以来、食事の場に“滞在価値”を取り入れた新業態として注目を集めてきた。今回の2店舗はいずれもショッピングモール内ではなく、住宅地沿いに立地するロードサイド単独店であり、郊外型の食体験を志向するニラックスの新展開として位置づけられる。
ペルティカの店舗設計は、北イタリアの高原リゾートを思わせる明るく開放的な空間づくりが特徴である。木調のインテリアやグリーンを多用した店内は、食事を通じて“心が休まる時間”を演出することを目的としている。コンセプトは「ありそうでなかったイタリアン」。単なるレストランではなく、五感で楽しむ“食の体験”を提案する。
メニュー面では、焼き立てフォカッチャや自社製生パスタを中心に構成し、香ばしさやもちもちとした食感など、素材の魅力を生かす調理法を重視。さらに、豊富なフレーバーソーダや紅茶を備えた「インペリアルドリンクバー」、テーブル上で自分好みのソースを作る「ジェノベーゼ体験」など、参加型の仕掛けを取り入れている。これにより、食べる・見る・香る・触れるといった五感を刺激する構成となっており、従来のファミリーレストランやブッフェ業態との差別化が図られている。
ターゲットは、平日のランチタイムに利用する30〜50代女性や休日のファミリー層。ディナーでは記念日やちょっとしたご褒美の場としての利用を想定する。価格帯は“少し特別な日常”を意識し、リゾート感を演出しながらも日常使いできる設定とされている。
運営するニラックスは、すかいらーくグループのブッフェ・多業態部門を担う企業であり、全国の商業施設に「グランブッフェ」「フェスタガーデン」「ザ ブッフェ ダイナー」などを展開してきた。いずれも大型商業施設内を主軸とするブランドだが、「ペルティカ」はそのノウハウを活かしつつ、ロードサイド単独店舗で新たな市場を開拓する戦略的ブランドといえる。
外食市場では、コナズ珈琲や星乃珈琲店に代表されるように、カジュアルながら非日常感を提供する郊外型レストランの需要が拡大している。ペルティカはこうした市場動向の延長線上にあり、ブッフェ業態の運営力をベースに“体験型ロードサイドイタリアン”という新しいカテゴリーを創出している。
ニラックスが持つ「食の楽しさと多様性を提供する」という企業理念が、モール内の集客型から、地域に根差した滞在型のブランドへと進化していく過程において、ペルティカは重要な役割を果たす存在となりそうだ。今回の埼玉2店舗の開業は、グループ全体のポートフォリオ拡張を象徴する動きとして業界の注目を集めている。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【店舗情報】ペルティカ さいたま新都心店
●2025年12月15日(月)グランドオープン
・住所:〒330-0835 埼玉県さいたま市大宮区北袋町2-190
・営業時間:10:30~23:00(LO 22:00)
・電話番号:048-631-1552
・席数:90席
【店舗情報】ペルティカ 戸田公園店
●2025年12月22日(月)グランドオープン
・住所:〒335-0022 埼玉県戸田市上戸田3丁目13-4
・営業時間:10:30~23:00(LO 22:00)
・電話番号:048-434-8130
・席数:116席






