ニューヨーク発のセレクトショップ「Steven Alan」、LUMINE有楽町に3月10日オープン—ユナイテッドアローズの成長戦略の一環として展開—

by katzaota · 2025年2月14日

ユナイテッドアローズが展開するセレクトショップ「Steven Alan（スティーブンアラン）」が、2025年3月10日にLUMINE有楽町に新店舗「STEVEN ALAN YURAKUCHO」をオープンする。本出店は、ユナイテッドアローズの成長戦略「UA CREATIVITY 戦略」の一環として位置づけられ、ブランド力の強化と新規顧客の獲得を目指す。

ブランドの歴史と日本市場での展開

「Steven Alan」は、1994年にニューヨークで誕生したブランドであり、創業者スティーブン・アラン氏が手掛ける、アメリカントラッドにひねりを加えたデザインが特徴である。1999年からはオリジナル商品の展開を本格化し、シンプルかつ着心地のよいアイテムを提案し続けている。日本市場では、2013年にユナイテッドアローズがライセンス契約を締結し、渋谷に日本初の店舗をオープン。その後、ブランド独自の世界観を活かした店舗空間と、ウェアを中心に雑貨やライフスタイルアイテムを展開し、着実にファンを増やしてきた。

今回オープンする「STEVEN ALAN YURAKUCHO」は、同ブランドの国内展開における新たなステップとなる。フラッグシップショップ「STEVEN ALAN TOKYO」のデザインを踏襲しながらも、LUMINE有楽町という商業施設の特性に合わせた新たな顧客層の獲得を狙う。

LUMINE有楽町の立地と競争環境

LUMINE有楽町は、主に20代後半から30代の女性をターゲットとする商業施設で、都市型のファッション感度の高い顧客層を抱えている。多くのセレクトショップやブランドが展開しており、競争が激しいエリアでもある。その中で「STEVEN ALAN YURAKUCHO」は、オーセンティックでありながら適度な違和感のあるギミックを取り入れた店舗デザインと、ニューヨーク発の洗練されたアイテム群を武器に、新たな顧客層を開拓していく狙いがある。

店内デザインとコンセプト

「STEVEN ALAN YURAKUCHO」の店内は、東京・渋谷のフラッグシップ店「STEVEN ALAN TOKYO」のテイストを受け継ぎながらも、アメリカンクラシックを基調とした落ち着いた空間に仕上げられている。ストック用の梯子やグリッド什器にシャツを積み上げるディスプレイ、ヴィンテージライクな什器など、こだわりの内装が施されており、ブランドの世界観を体現している。こうしたデザインは、SAらしさを強調しながらも、新たなショッピング体験を提供することを目的としている。

「This is a(n)」×「Brady」限定バッグの展開

オープンに合わせて、オーダーバッグブランド「This is a(n)」と、1887年創業の英国の老舗バッグブランド「Brady」のコラボバッグを数量限定で販売する。本コラボは2022年春夏シーズンからスタートしており、デザインはUS Coal BagとHelmet Bagを掛け合わせた「This is a(n)」を代表するモデル「Base Tote」を採用。Brady社が持つ革のパイピングとキャンバス素材を活かし、同ブランドの象徴的なカラーであるカーキとブラックの2色展開で提供する。Lサイズ（79,200円税込）とXLサイズ（86,900円税込）の2サイズが用意されている。

Brady社は、フィッシングバッグやシューティングバッグで知られる英国の老舗ブランドであり、その高品質なキャンバスとレザーの組み合わせが長年にわたって高い評価を受けている。日本市場でも、クラシックかつ機能的なデザインが人気を博しており、今回のコラボアイテムも注目されることが予想される。

ユナイテッドアローズの成長戦略と「STEVEN ALAN YURAKUCHO」の役割

ユナイテッドアローズは、「UA CREATIVITY 戦略」のもとで、既存事業の成長拡大とブランド力の強化を推進している。この戦略では、売上成長を図るための新規出店の再開、OMO（オンラインとオフラインの融合）による顧客体験の向上、実店舗とオンラインストアの在庫連動、デジタル技術を活用した接客の強化など、幅広い施策が展開されている。

「STEVEN ALAN YURAKUCHO」は、こうした戦略の一環として、ブランドのテイスト軸と年齢軸を広げ、新規顧客獲得を狙う重要な拠点となる。LUMINE有楽町というロケーションを活かし、洗練された都市型の消費者に向けて、Steven Alanならではの独自のスタイルを提案していく。

今後、「STEVEN ALAN YURAKUCHO」がどのようにブランドの拡大と顧客層の拡張に貢献するか、引き続き注目したい。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。