タワーレコードが“日常に近いカルチャー拠点”を中目黒に──TOWER RECORDS CAFE、都市型フォーマットを検証へ
2026年1月下旬、タワーレコードが運営するコラボレーションカフェ「TOWER RECORDS CAFE」の新店舗が中目黒に誕生する。渋谷・表参道・池袋などに続く都内4店舗目で、全国では8店舗目となる。出店場所は東急東横線・東京メトロ日比谷線「中目黒駅」から徒歩2分のGEMS中目黒3階。店舗面積は約36坪、38席を設ける。
同ブランドは、音楽アーティストやアニメ、映画など多彩なコンテンツとのコラボレーションで知られ、期間限定メニューや展示を通じてファン体験を創出してきた。渋谷や梅田といった大規模店舗では、コンサートやポップアップイベントに連動した発信拠点として機能しており、アーティストのプロモーションの場としても確立している。一方で近年は、より小規模で街に溶け込むような形態の出店が進んでおり、池袋店に続く中目黒店もその流れを受けたものとみられる。
中目黒は、カフェやセレクトショップ、ギャラリーが集積し、ファッションや音楽を生活の一部として楽しむ感度の高い層が多く暮らすエリアである。今回の新店では、そうした街の特性を踏まえ、既存店とは異なるアプローチでのコラボ展開を予定している。TOWER RECORDS CAFEならではのメニューや空間演出に加え、中目黒の文化的文脈と親和するアーティストやブランドとの企画を取り入れることで、街全体の回遊性を高める拠点となることを目指す。
また、今回の出店はタワーレコードにとっても新たな実証の場となる。従来の大型店に比べ、より小規模なスペースでカルチャー体験をどのように成立させるかを探る“都市型フォーマット”の検証といえる。オンライン化が進むなかで、リアルの場が担う価値は「音楽を聴く場所」から「音楽を介して人がつながる場所」へと変化している。中目黒店はその流れを象徴する存在となるだろう。
オープン時のコラボ内容は追って公式サイトなどで発表される予定だが、都市型カルチャーゾーンの中心に新たな拠点が加わることで、街の感度とタワーレコードの世界観が交差する“日常に近いカルチャー空間”の形成が期待される。以下、タワーレコード株式会社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
■TOWER RECORDS CAFE新店概要
店名:TOWER RECORDS CAFE 中目黒店
営業時間:10:30~22:00 ※イベント開催時は変更となる場合があります。
休業日:不定休
住所:〒153-0051 東京都目黒区上目黒2丁目13-3 GEMS中目黒 3階
店舗面積:36.1坪(119.35㎡)
席数:38席
オープン:2026年1月下旬