スマートアクアリウム静岡にて水族館と独立系本屋のコラボレーション
先日書店の今後の生き残る道について書いてから、どうやれば書店は生き残れるのかあれやこれや考えていたのですがそれに対する一つの答えを導き出したようなニュースが舞い込んできました。水族館の中に魚に特化した本屋さんを出張出店してもらうというもの。これは可能性があるなと感じました。各商業施設で季節によってはテーマ性を持ったフェアを行ったり催事を行ったりします。
その催事の時に合わせてそのテーマにあった図書を選書してもらってコーナー展開すれば、本屋さんも売上が見込める、催事も盛り上がる、顧客も新たな知識が得られるというなかなか三方良しの催事書店が出来る可能性があるのでは無いかと思いました。例えば、夏になると浴衣の催事販売をする商業施設が多いと思うのですがそういうときには浴衣の歴史、浴衣のスタイルブック、浴衣でお出かけしたい街の旅行についての本、着付けの仕方など浴衣に関する図書を集めて販売したら良い賑やかしになるのではないでしょうか?
水着で行う場合は、リゾート地の写真集や近隣のレジャースポットなどの旅行本などを集めた水着で行きたい場所の本を集めても良いかもしれません。そうすることで水着や浴衣売り場での滞在時間が延びて、回周り点数も伸びる可能性もありますし、本屋さんにとっては売り場が一つ増えて最近本や雑誌書籍を購入していない層に対する接点を持つこともできるというプラン。ありなんじゃないでしょうか?
企画アイデアの元になったのは昨年オープンして1周年記念となる株式会社アクアメントが展開する松坂屋静岡本館7Fのスマートアクアリウム静岡が魚に特化した本屋『SAKANA BOOKS(サカナブックス)』コラボ企画である「出張サカナブックス」を開催するというニュースからでした。昨年7月、株式会社週刊つりニュースのオフィスビルの一角にサカナをはじめとした水生生物やそれらが棲む自然環境への興味・関心を拡げることを目的にオープンしたSAKANA BOOKS。図鑑や絵本、文芸、新書、リトルプレス/ZINEなど約1200冊の本のほか、水産加工品や雑貨も販売しており、知る・食べる・飼う・釣る・観る・描くといった様々な切り口でサカナの魅力を発信している。今回、スマートアクアリウム静岡の書籍60冊をミュージアムショップの一角にコーナー配置するとのこと。60冊というと多くないように思われますが、その場所にあった選書で60冊となるとそれはそれで苦労されたのではないかと思います。水族館側も本屋さん側もお客様もWIN-WIN-WINになる取り組み今後どうなっていくか期待です。以下、株式会社アクアメント
のプレスリリースから画像と施設概要を引用。
企画概要
名称:もっと魚が好きになる「出張サカナブックス」
コーナー開始日:2023年5月20日(土)~
設置場所:スマートアクアリウム静岡 ミュージアムショップCOCOAQUASMART AQUARIUM SHIZUOKA(スマートアクアリウム静岡)】
<アクセス>
〒420-8560 静岡市葵区御幸町10番地の2 松坂屋静岡店本館7階
JR静岡駅北口から地下道に入って徒歩3分<営業時間>
10時~19時(最終入場18時)※定休日:松坂屋静岡店の休館日(1月1日)<入場料>
大人(中学生以上):1,400円
子ども(小学生):800円
幼児(3歳以上):500円
3歳未満:無料