シェイク シャック、成田空港第1ターミナルに国内初の空港店舗 プレミアムバーガー空白地を埋める戦略的出店
ニューヨーク発のハンバーガーブランド「シェイク シャック」が、2025年9月11日に成田国際空港第1ターミナル4階に新店舗を開業する。今回の出店は国内18店舗目であり、日本の空港としては初めての導入となる。
シェイク シャックは2015年の外苑前出店を皮切りに、都心型商業施設やアウトレットモールでの展開を進めてきた。近年はインバウンド需要を見据えた立地を強化しており、空港出店はその象徴的な一手といえる。成田空港は年間3,000万人規模の旅客数を誇り、とりわけ欧米路線の利用が多いことから、ブランド認知の高さを活かせる好適地と位置付けられる。
空港内の飲食テナントは、和食やファストフード、カフェ業態が中心で、利便性重視の構成となっている。そのなかでシェイク シャックは、グルメバーガーというプレミアム領域を空港に初めて持ち込む形となり、実質的に競合不在のポジションを確保する。市街地ではクア・アイナやカールスジュニアなどが競合となるが、成田空港では同カテゴリーが存在せず、差別化は明確である。
今回の新店では国内初となる朝食メニューを導入し、空港利用者の早朝需要に対応する。また、同店で先行販売される「サウザンバーベキュー」は、空港立地を活用した全国発信型の取り組みで、話題性と集客効果が期待される。加えて、売上の一部を「ハタチ基金」に寄付するチャリティーデザートを提供するなど、社会的価値を伴うブランディングも打ち出している。
空港の飲食市場では「短時間で済ませられる安心感」が重視される一方、旅行者は特別感を求める傾向も強い。シェイク シャックは“ファインカジュアル”を掲げるブランドとして、利便性と体験価値の両立を図ることで、空港における食の選択肢を広げる役割を担う。今後、羽田空港や関西国際空港など、他の主要空港への波及の可能性も視野に入るだろう。
成田国際空港でのシェイク シャック導入は、空港内飲食の多様化に向けた新たな試みであり、インバウンド消費の取り込みと商業環境の差別化に直結する。国内外の利用者に向けて「空港で体験できる唯一のプレミアムバーガー」という存在感を確立できるか、注目が集まる。以下、アイビーカンパニー株式会社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
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■ 店舗詳細
店舗名:シェイク シャック 成田国際空港第1ターミナル店 ※国内18店舗目
住所:〒282-0011
千葉県成田市三里塚字御料牧場1番地1 成田国際空港 第1旅客ターミナル中央ビル新館4階
グランドオープン日:2025年9月11日(木) 8:00 OPEN
営業時間:8:00 – 20:30 (L.O 20:00)
定休日:不定休