サステイナブルな新しい商業施設の形
コロナ禍時には人の移動が制限されたために、商業施設のトレンドは広域から狭域へと変化していった。より大きくてより強力な商業施設よりも小さくても魅力あふれる地域一番店の集積としての商業施設が求められるようになっていった。その結果として日本各地に足元数キロでは敵なしという小粒ながら魅力的な商業施設が徐々に昨年は増えた年となっていった。同時にここ数年間商業施設が問われ続けている命題がある。それがSDGsでありサステナビリティ。
各社各々の考え方でこの命題にアプローチしている。ソーラーパネルを屋上や駐車場に設置する施設もあれば最新の空調システムを導入することで非常に省エネな商業施設を開発している企業もある。今回ご紹介する株式会社東急モールズデベロップメントはそんな商業施設が直面しているサステナビリティに対してある一つの答えを東急田園都市線たまプラーザ駅直結の地域密着型商業施設「たまプラーザ テラス」で導き出す。
同商業施設は2010年に開業し今回「いっしょに つぎへ。」というリニューアルコンセプトのもと、ソーシャルグッドな店舗をそろえてのリニューアルとなる。目玉は株式会社クラダシの運営する「Kuradashi」初の常設店舗。「Kuradashi」は、フードロス削減に賛同するメーカー各社の廃棄される可能性が高い商品を販売、売り上げの一部を社会貢献活動団体へと寄付するショッピングサイト。その「Kuradashi」のリアル店舗となる。株式会社ティンパンアレイの国内外約5,000種類のデザイナーズブランド衣類や服飾雑貨の販売・買い取りを行うセレクトユーズドショップのRAG TAG、株式会社ラソ・シエルの世界各国の作り手の、伝統や技術などたくさんの想いが詰まった、衣料・雑貨・オリジナルリメイクアイテムを扱うエスニックショップのテソロが出店する。SDGsの目標12の「つくる責任つかう責任」を充足しているMDとなっている。
商業施設ができるSDGsの一つは出店テナントをよりソーシャルグッドなテナントの集積にしていくこと。今回のたまプラーザテラスのリニューアルではそれを実施されることになっている。この取組がたまプラーザの住民、利用者の方々にどう支持されていくかが成功の鍵となっていくことだろう。以下、株式会社東急モールズデベロップメントのプレスリリースから新規店舗の画像と概要を引用。
クラダシ |食品・雑貨 < 5月下旬>
さまざまな商品のロス削減を目指し、まだ食べられたり使用できたりするにもかかわらず捨てられてしまう可能性のある商品や、商品原材料価格の高騰により値上げラッシュが相次ぐ食品などをお得な価格で販売。売り上げの一部を社会貢献活動団体へ寄付しています。日々施設をご利用いただくお客さまが廃棄やロスになるはずだった商品を自然と手に取り、SDGs17の項目を横断して支援することにもつながります。
ラグタグ |ユーズドセレクトショップ < 2月23日(木・祝)>
国内外約5,000種類のデザイナーズブランド衣類や服飾雑貨の販売・買い取りを行うユーズドセレクトショップ。ハイクオリティでリーズナブルなメンズ・レディースアイテムを取り揃えています。また、ラグタグ公式オンラインショップの商品を店舗に取り寄せて試着ができるため、安心して購入が可能です。
家で眠っていた不要なファッションアイテムの買い取りも予約なしで1点から承ります。テソロ |ファッション雑貨 < 2月23日(木・祝)>
世界各国の作り手の、伝統や技術などたくさんの想いが詰まった、衣料・雑貨・オリジナルリメイクアイテムを扱うエスニックショップ。