ゴンチャ、10周年を迎え日本初のコンセプトストア「ゴンチャ 原宿神宮前店」をオープン
台湾発のグローバルティーカフェブランド「ゴンチャ」が、日本市場での新たな展開として、2025年3月14日(金)に「ゴンチャ 原宿神宮前店」をオープンする。日本国内で約120店舗を展開するゴンチャは、タピオカブームの終息後も高品質な素材や製法へのこだわり、多彩なメニュー展開によってブランドを確立し、市場での存在感を維持している。今回の新店舗は、日本初のコンセプトストアとして、従来の店舗デザインを一新し、より多様な利用シーンを提案する狙いがある。
ゴンチャの市場戦略と国内展開
ゴンチャは世界で約2,200店舗を展開し、その中でも日本市場は売上の約20%を占める重要な市場となっている。特に、火を使わない調理オペレーションを強みとし、駅ナカや商業施設への出店の柔軟性を確保。競争の激しい国内ティーカフェ市場において、カスタマイズ可能なメニューや、ティーベースの新商品開発によって、タピオカブーム後も継続的な成長を遂げている。
また、韓国では約700店舗を展開しており、日本の113店舗と比較すると、さらなる市場拡大の余地があるとされている。日本のティーカフェ市場は競合が少なく、ティーカルチャーを牽引するブランドとしての成長が期待される。
「ゴンチャ 原宿神宮前店」—新しい店舗コンセプト
今回オープンする「ゴンチャ 原宿神宮前店」は、ブランドカラーのゴンチャレッドを基調とした新デザインを採用し、内装やインテリアが刷新される。特に注目すべきは「1.5名席」の導入だ。この席は、2人掛けよりもやや狭く、両サイドに仕切りが設けられた設計で、2人で座ると自然と距離が近くなり、おしゃべりがしやすくなるという特徴がある。顧客同士のコミュニケーションを促進する新たな試みとして、今後の反響が注目される。
また、コンセプトストアならではの限定メニューが登場する予定で、これまでのゴンチャとは異なる特別なドリンクやフードメニューが楽しめる。SNSで販売希望の声が多く寄せられていたオリジナルグッズも、国内で初めて正式に販売される予定であり、ゴンチャファンの間で大きな話題となることが予想される。
原宿エリアでの展開の狙いと商業施設への影響
原宿は、国内外の若年層や観光客が集まるエリアとして知られ、トレンド発信地としての影響力が大きい。特に、原宿は新業態のテスト市場としての側面を持ち、ここで成功したブランドやコンセプトは全国の商業施設にも波及するケースが多い。
今回のゴンチャの出店も、新たなカフェ業態の試みとしての側面を持ち、商業施設側もこの動向を注視する必要がある。例えば、1.5名席のような新しい座席配置の工夫が、商業施設内のフードコートやカフェテナントに取り入れられる可能性がある。また、限定メニューやオリジナルグッズの販売が好調であれば、全国の商業施設がポップアップストアとしてゴンチャの新業態を誘致する動きが出るかもしれない。
さらに、ゴンチャが商業施設に出店する際、原宿店の成功を踏まえた新しいコンセプトを導入する可能性も考えられる。すでに駅ナカや大型商業施設内に多数の店舗を展開しているゴンチャが、このコンセプトストアで得たデータを基に、新たな業態を開発し、それを全国展開する流れも十分にあり得る。
商業施設関連事業者への示唆
ゴンチャの新しい試みが成功すれば、商業施設のテナント誘致の際に「ゴンチャの新業態を入れたい」という動きが生まれる可能性がある。特に、1.5名席のような座席の設計や、限定グッズ販売のノウハウは、他のカフェブランドにも影響を与える可能性が高い。
商業施設関係者にとっては、こうしたトレンドの変化をいち早く察知し、自施設内での導入やコラボレーションの可能性を探ることが重要になる。特に、原宿で成功したコンセプトが、地方のショッピングモールや駅ナカ施設にも適応できるのかを検討することで、新たなビジネスチャンスを見出すことができるだろう。
今後の展開に期待
「ゴンチャ 原宿神宮前店」のオープンは、日本のティーカフェ市場において、今後のトレンドを占う重要な一歩となる。ブランドの進化と、消費者の新たな需要にどう応えていくのか、業界関係者の注目が集まる。
以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【店舗情報】
店舗名 :ゴンチャ 原宿神宮前店
オープン日:2025年3月14日(金)
所在地 :東京都渋谷区神宮前4-31-11 re-belle HARAJUKU 1F
営業時間 :10:00-21:00
店舗面積 :76.86㎡(23.25坪)
客席 :18席(ティーカフェ)