ゴンチャ、大分県初出店を大分オーパ1階に投入 “タピオカ後”を支えるDXが都心型施設と噛み合う理由
ゴンチャ ジャパンは2026年2月20日、大分オーパ1階に「ゴンチャ 大分オーパ店」をオープンする。大分県では初出店となる。店舗はティーカフェとして客席19席を備え、営業時間は10時から21時までという計画だ。グローバルブランドとしての認知を背景に、地方中核の都心動線へ“初登場”するかたちになる。
この出店を単なる新店ニュース以上に捉えるなら、鍵は「ゴンチャの立ち位置の変化」にある。タピオカが象徴だった時期を経ても、ゴンチャは“お茶そのもの”を核に据えた体験へ語りを戻し、カスタマイズという選ぶ工程を商品価値に変換する方向を強めている。重要なのは、ここで言う脱タピオカが「タピオカを捨てる」ではなく、「ブームの一発で回る店」から「日常の反復利用で回る店」へ移行することだという点だ。そのために、季節商品や好みの調整といった更新性が、来店理由として繰り返し機能する構造を作っている。
その“日常化”を成立させる土台が、店舗オペレーションのデジタル化である。ゴンチャは2022年3月1日からモバイルオーダーの全店導入を明示し、LINE導線を用いて事前注文・決済、受け取り通知までを標準化している。カスタマイズ型ドリンクはピーク時にレジ前滞留を起こしやすいが、注文行為を前倒しし、受け取りを分離することで、行列の“体験劣化”を抑えやすくなる。さらに、ファンプログラム「My Gong cha」では紙のポイントカードとモバイルオーダーのスタンプを統合し、有人レジ・無人レジ・モバイルオーダーを横断してポイントが貯まる設計が示されている。買い方が違っても会員体験が分断されにくい仕組みは、地方での定着に効く。
受け皿である大分オーパ側を見ると、もともと「食」を軸にした施設編集が強い。開業は2019年6月1日で、フロア構成上も低層に食の集積を置く発想が明確に示されてきた。現行のフロアガイドでも1階は「FOOD MARCHE」としてデリ、グロサリー、飲食が並び、ゴンチャは同フロアのレストラン/カフェ区分として入る。ここは、長時間滞在で売るより、入口階で“買う・持ち歩く・短く休む”を回していく都心型の作りに合う。客席19席というサイズも、テイクアウトを主にしつつ、買い回りの合間に座れる最小限の受け皿を持つ設計として読みやすい。
大分の同業環境を踏まえると、ゴンチャが戦う相手は“同じ台湾ティーの全国チェーンが密集している市場”というより、むしろ日常の一杯を握っているコーヒー系チェーン群になりやすい。ここで全国的な知名度を持つゴンチャが入る意味は、カテゴリを「流行のスポット」から「日常の選択肢」へ格上げすることにある。初回利用の心理的ハードルを下げ、カスタマイズという複雑さを“選ぶ楽しさ”に変換しつつ、モバイルオーダー等で待ち時間を事故化させない。都心の通行量がある1階に入るほど、人気店であること以上に、処理能力と導線設計を持つチェーンであることが施設側にとって価値になる。
今後の注目点は、オープン直後の話題性よりも、数カ月後に「日常の一杯」として定着しているかだ。評価軸としては、テイクアウト比率とピーク時の行列処理、モバイルオーダーの浸透度、そして会員統合が再来店頻度にどれだけ寄与するかが中心になる。大分オーパにとっては、1階の食の集積が“寄り道の理由”として更新され続けるかが問われ、ゴンチャの導入はその試金石にもなる。以下、株式会社ゴンチャジャパンのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【店舗情報】
店舗名 :ゴンチャ 大分オーパ店
オープン日:2026年2月20日(金)
所在地 :〒870-0035
大分県大分市中央町1-2-17 大分オーパ1F
営業時間 :10:00~21:00
客席 :19席(ティーカフェ)





