コロナを超えて再挑戦するTABI-JI
コロナ禍で休店や退店そして撤退を余地なくされてしまった小売店も多かった過去数年でしたが、退店をしたのではなくコロナ禍においてもその状況に対応し、戦略的に一時閉店してコロナに対応した店舗運営をした店舗もありました。日本国内ではなかなか事例が無いのですがアメリカだといくつかの事例があります。
CrossFit 11:24(ジョージア州マリエッタ)は州全体の自宅待機命令が発令される前に予防的にジムを閉鎖しました。彼らは一時停止またはキャンセルされた会員により収入が25%〜30%減少しました。しかし、オーナーたちは再開のための安全を確保するために、十分に準備して行動しました。彼らは施設を完全に消毒し、消毒用品をストックし、再開の手順を十分に計画しました。また、ソーシャルディスタンスを保つために床にスペースをテープでマークし、クラス間の消毒時間を確保するためにクラスのスケジュールをスタガードするなど、変更を加えました。
The Cookie Cups(ミネソタ州ウェイザタ)は州全体の自宅待機命令が発令される5ヶ月前に2つ目の場所をオープンしたばかりでした。オーナーのニコール・ポミージェは、クッキングクラスやプライベートイベントを主催することで一部の収入を得ていましたが、その活動を一時停止せざるを得ませんでした。彼女はDoorDashを利用してデリバリーサービスを開始しましたが、それは難しい過程でした。彼女は新たに開発した商品ラインを6月初旬に発売する予定。
これらの事例から、次のような共通点や類似点を見つけることができます:
デジタルとリモートのツールへの採用:すべてのビジネスは何らかの形でデジタル化やリモート化の手段を採用しています。CrossFit 11:24はFacebookグループを使用して会員と接続し、Premier Podiatryはテレビジットを使用して患者と接続し、The Cookie Cupsはデリバリーサービスとオンライン販売を開始しました。
健康と安全への重視:これらのビジネスは再開するにあたり、健康と安全を最優先に考えています。CrossFit 11:24はソーシャルディスタンスを保つためにマーキングと時間のスタガードを導入し、Premier Podiatryは一度に一人ずつ患者を呼び出し、各診察後に清掃を行いました。
アジャイル(敏速)な思考:これらのビジネスは状況が変化する中で素早く適応し、必要に応じて新しいビジネスモデルを探求しています。例えば、The Cookie Cupsは新たな商品ラインを開発し、オンラインで販売することを計画しています。
これらの事例は、コロナウイルスのパンデミックが引き起こした経済的な困難を乗り越えるための戦略や適応策を示しています。他方で一旦完全閉店したものの再出店という形で再出発する企業もあります。株式会社TABI・SQUAREが運営する足袋スニーカー専門店「Shop TABI-JI」は、2021年に閉店した鎌倉・長谷の店舗を、以前と同じ場所に再度開店。2021年10月、それまで6年間続けてきたShop TABI-JI鎌倉・長谷は、新型コロナウイルス感染症の拡大が続く中、閉店。そこから1年半、世の中が落ち着きを取り戻しつつあり、観光地にも活気が戻りつつある今、以前と同様の場所に、同様の設えで再オープン。
同じ場所が空いていたのもラッキーですし、この商品MDは鎌倉以外ないというくらい鎌倉にぴったりな商材。今後も鎌倉の地元の人々、観光客のみなさんを魅了する店舗であってほしいと思いました。以下、株式会社TABI・SQUAREのプレスリリースから店舗概要と画像を引用。
【Shop TABI-JI鎌倉・長谷】
オープン予定日:2023年6月22日(木)
所在地:神奈川県鎌倉市長谷1-4-19-B2
営業時間:11:00~18:00
定休日:水曜