クラフトバーガー専門店「JB’s TOKYO」が渋谷ミヤシタパーク店をオープン:100%手づくりの革新
ハンバーガーの起源は、遊牧民タタールの挽肉料理で、ドイツのハンブルクで人気を博しました。ハンバーガーという名前は、ハンブルクの丸い食べ物から由来し、18世紀にアメリカに伝わりました。ハンバーガーの形状や命名には諸説があり、1904年のセントルイス万国博覧会での販売や、各地の説が存在します。1920年代のホワイトキャッスルの開店がチェーンの先駆けとなり、1940年代にはマクドナルドが国際的に普及しました。「マクドナルド理論」や「ビッグマック指数」といった学説も登場し、2010年代からは代用肉のハンバーガーが人気を集めています。このハンバーガーの歴史は、ハンバーガーが単なる食べ物から、文化と経済の象徴へと変貌してきたことを示しています。
他方で日本でのハンバーガーはどうやって伝わって広がっていったのでしょうか?日本でのハンバーガーの歴史は、漫画・アニメの『ポパイ』での登場から始まりました。第二次世界大戦後、長崎県佐世保に駐留した米軍を通じて、本格的に普及が始まりました。1948年には東京に「ニューワールドサービス」が開店し、1950年に「ザ・ハンバーガー・イン」が創業。また、仙台市には日本最古のハンバーガーショップ「ほそやのサンド」が存在します。ファストフードとしてのハンバーガーは、1963年に沖縄のA&W屋宜原店で初めて登場しました。以後、多様なバリエーションのハンバーガーが提供されるようになり、米飯や野菜で挟んだりする工夫も見られました。1990年代後半からは、高級志向の専門店や「グルメバーガー」の登場、地域振興のための「ご当地バーガー」も人気を集めています。日本のハンバーガー文化は、地域の特色と調和し、独自の発展を遂げています。
グルメバーガーは最近では各地で人気になってきていますが、東京では『ファイヤーハウス』は、グルメバーガーの草分け的存在として高い認知度と人気を誇っています。1996年にオープンし、90年代の第一次グルメバーガーブームの立役者となりました。『ファイヤーハウス』は、『峰屋』と共同で酒種バンズを開発し、日本人の口に合うバーガーを創り出しました。バンズと肉のバランスを実現して、日本のグルメバーガーの礎を築いたとも言えます。今回ご紹介するのはそんなグルメバーガーの新店についてです。
株式会社ブルース&ブラザーズが運営するクラフトバーガー専門店「JB’s TOKYO」が、2023年8月17日に東京・渋谷の「RAYARD MIYASHITA PARK内」に3号店「ミヤシタパーク店」をオープンします。
「JB’s TOKYO」は「100%手づくり」「100%無化調」「100%つくり立て」の三つの「100%」を掲げる店で、自家製バンズ、自家製ソース、ビーフ100%のスマッシュパティなど、こだわり抜いた手作りメニューを提供。特に、小麦粉をこねて発酵させる自家製バンズは、北海道小麦粉と北海道バターを使用し、“四角いハンバーガー”が店のアイコンとなっています。
価格は390円~とファストフードチェーン店並みで、創業者ブルース佐藤の「ハンバーガーはおにぎりのように気軽な食事であるべき」という思いから、高コストパフォーマンスを実現。新店舗は“スケートパークの屋台“をテーマにした楽しい空間となり、気軽に本場のハンバーガーの美味しさを楽しめるとのこと。ハンバーガーの新たな形をミヤシタパークで渋谷を訪れるすべての人々にプレゼンテーションする店舗になることと思います。4号店、5号店の足掛かりとなる今回の出店には注目です。以下、株式会社ブルース&ブラザーズのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店舗概要
店名:JB’s TOKYO ミヤシタパーク店
電話:03-6434-1029
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-20-10 RAYARD MIYASHITA PARK SOUTH 2F
営業時間:11:00~21:00
定休日:無し ※施設の休館日に準じます。
座席数:40席