カジュアル着物の専門店「きもの都粋 歌舞伎座本店」がオープン
着物って奥が深い。って多くの人が勘違いしている気がしています。伝統的でそのしきたりにあった着方をしなければならないと思い込んでいる気がしています。というのも例えば左前、右前問題。よく夏祭りの時期になって自分で着付けたはいいけど左前になっていて、街行く着物警察の御婦人方からあんたとんでもないことしているよ!と言われたなんていうことをX(旧ツイッター)なんかで見かけますが、何故だめなのかもわかっていないのに言ってくる人が多いのが現状。あれは元々左前は高貴な人しかできない着方として法律が定まったために、死んだあとくらいは高貴な格好であの世で生活できますようにということで左前なわけなんですよね。
で、着物の着方や素材なんていうものなんてその時代、その時代で変わっていくものなんですよ。だって技術だって進むし、繊維だって進歩していくわけです。そうなるとこれまでの着物の着方は一新されていっても良いはずなんです。現に絹で作られた着物を着るようになったのは昭和に入ってから。それまでは限られた一部の特権階級しか着ることができなかったものなんです。庶民は綿の着物を着るのが普通だったわけです。戦後もしばらくは反物を着物屋さんで買って家で着物を仕立てていた時期があったんですが、呉服屋流通が売上拡大、市場拡大を狙ったことで掛け売り、月賦販売、ローン販売などを行い高い着物を販売しまくって着物が庶民の着物ではなくなっていったんです。着物はカジュアルで一般庶民が普通に着るものであるとしていかない限り、市場は縮小していき今後日本の着物はなくなっていくのかもしれないと思っています。
そんな中まるやま・京彩グループがカジュアル着物の店舗を歌舞伎座タワーに出店するとのこと。2023年11月1日、東京都中央区銀座に位置する歌舞伎座タワーの5階に「きもの都粋 歌舞伎座本店」という新しいカジュアル着物専門店がオープンする予定です。この店舗は、日本の伝統と現代美術が交錯する独特な空間を提供することを目的としています。歌舞伎座の舞台芸術と日本の伝統文化が融合するこの場所で、来店者は日本文化の多面性を体験できるとされています。
店舗では、伝統的な着物から現代的でカジュアルなスタイルまで、幅広い種類の着物が取り扱われています。特に、日本の美とエレガンスを象徴するようなアイテムが多数揃っているとのことです。新店舗のオープンは、日本文化や着物に興味を持つ人々にとって新たな場となり、さまざまな探求と発見の機会が広がっていくことで呉服、着物業界の今後の事業展開の道筋につながる店舗であって欲しいと思わされるニュースでした。以下、まるやま・京彩グループのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
詳細情報
店名:きもの都粋 歌舞伎座本店
オープン:2023年11月1日
営業時間:10:00~19:00
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座4丁目12−15 歌舞伎座タワー5階
電話番号:03-6682-5712
インスタグラム:https://www.instagram.com/kabukiza_toiki/