カインズが和歌山に初出店
日本のホームセンター業界の売上ランキングNO1はカインズ。2位以下の企業との圧倒的な違いは1店舗あたりの売上の高さ。2位のDCMホールディングスは店舗数668店舗で売上高4,711億円に対して、カインズは店舗数225店舗で売上高4,854億円という結果になっている。カインズは前年比で売上を10%も伸ばしての首位となった。このカインズについて今回は掘り下げていきたい。
1970年に創業されたカインズは、当初から顧客志向の事業展開を行ってきました。店舗の展開は埼玉県から始まり、以降全国に拡大してきました。その基本方針は、「より良いものをより安く」をモットーに、「お客様の声」に耳を傾け、時代のニーズに対応する商品展開を進めてきたことです。その結果、2023年には売上高4854億円を達成し、日本全国に225店舗を展開するまでに成長しました。
カインズの戦略は顧客の暮らしの悩みを解消することをミッションとし、そのために専門性を追求しています。商品単体の提供だけでなく、コーディネート提案や新機能を持つ商品の組み合わせによる新しいライフスタイルの提案により、暮らしの選択肢を広げてきました。
特に大きな特徴としては、自社でオリジナル商品を作り出すSPA(製造小売業)の取り組みがあります。これにより、カインズ独自の商品を適正品質、安心の低価格で提供できるという強みを持っています。
さらに、今後はオンラインショップと実店舗の統合、すなわちオムニチャネル化を進め、より柔軟に顧客ニーズに応えていくことを目指しています。
カインズの出店戦略は、「ドミナント戦略」に基づいています。これは特定の地域に集中的に出店し、圧倒的なシェアを獲得する戦略です。さらに、マーケットや地域特性に合わせた柔軟な出店パターンを確立し、都市型フォーマットのライフスタイルDIYショップ「Style Factory」のような新たな専門店も展開しています。
これらの戦略により、カインズは未出店エリアへの出店強化を視野に全国ネットの確立を目指し、2023年にはホームセンター売上高1位の座を獲得するまでに成長しました。そして今回和歌山県に初出店すると発表した。愛知県、三重県では10店舗以上の店舗を展開するカインズ。和歌山の初出店を皮切りに、また複数店舗出店することになっていくことが想定される。今後の展開に注目だ。株式会社カインズのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【カインズ和歌山店(仮称) 所在地】
所 在 地 : 和歌山県和歌山市川辺220番地
オープン日 : 2023年秋
※店舗詳細については、決まり次第お知らせいたします。