オリンピア、MARK IS みなとみらいに新店舗 “クミギ”文化で次世代の「カワイイ」体験を提案
株式会社オリンピア(本社・名古屋市中区)は、2025年11月1日、横浜市の大型商業施設「MARK IS みなとみらい」に新店舗を開業する。全国約70店舗を展開する同社にとって、関東圏主要エリアへの新たな拠点となる。近年は韓国カルチャーやカスタム文化の浸透により、“体験型バラエティショップ”としての存在感を強めており、今回の出店はその象徴的な動きといえる。
オリンピアは、文具や雑貨、アクセサリーなどを中心に「カワイイは、人への応援」を掲げる企業だ。1970年代以降、ショッピングセンター内のファンシーショップとして定着し、親子二世代にわたり支持を得てきた。近年は“ゼッカワ”のブランドスローガンをもとに、漫画家や映画とのコラボレーション、VTuberのアンバサダー起用など、多彩なメディア展開を推進している。
MARK IS みなとみらいは、東急不動産が運営するみなとみらい地区の中核商業施設であり、駅直結という交通利便性に加え、観光客とファミリー層が集まるロケーションを特徴とする。オリンピアにとっては、若年層と観光需要の双方を取り込む絶好の立地であり、ブランド発信の強化に直結する出店とみられる。
新店舗では、100種類以上のシールやバインダーなどを揃え、親子や友人同士での「シール交換」など、世代を超えた交流を促す構成とする。また、韓国で人気を集めるカスタム文化「クミギ(꾸미기)」の専用コーナーを設置し、チャームやキーリングなどのパーツを自由に組み合わせて自分好みにデコレーションできる体験を提供する。単なる物販ではなく、“カワイイをつくるプロセス”そのものを売り場化した点が新しい。
こうした取り組みは、リアル店舗の価値が改めて問われる中での一つの回答ともいえる。オンラインで完結する買い物が一般化する一方、体験・共感・発信を重視するZ世代の購買行動は、「カワイイを共有する場所」へのニーズを高めている。オリンピアの店舗づくりは、この“共感型リテール”の文脈に合致しており、SC内の回遊促進やSNS拡散効果にも寄与する構造となっている。
同社は2024年以降、「オリンピアネオ」や観光客向け業態「おりんぴ庵」など新形態を連続的に発表しており、各地の商業施設との連携を通じてブランドの多層化を進めている。MARK IS みなとみらい店の出店は、ファミリー層から若年層までの幅広い顧客接点を再設計し、バラエティ雑貨市場における新たな実験店舗としての位置づけを担う。以下、株式会社オリンピアのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
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<店舗概要>
【名称】オリンピア MARK IS みなとみらい店
【所在地】神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目5-1 MARK IS みなとみらい3F
【電話番号】045-345-2200
【営業開始】2025年11月1日(土)
【営業時間】月〜木 10:00〜20:00 / 金〜日・祝・祝前日 10:00〜21:00





