エキュート上野に新スイーツゾーン『おやつパーク』誕生 – 事業者視点で見るエキナカ施設の新たな集客戦略
2024年12月にエキュート上野に新たなスイーツゾーン「おやつパーク」が誕生します。この新ゾーンは、上野駅を利用する顧客層の多様性を考慮し、幅広い世代に対応したスイーツ体験を提供することを目指しています。特に注目すべきは、上野駅初出店となる4つのショップで、これらの店舗はそれぞれ異なるコンセプトと商品ラインナップを持っています。
「クラマエカヌレ」では焼きたてのカヌレが提供され、フレッシュな味わいを楽しむことができます。また、「ベンズクッキーズ」では、出来たてのソフトクッキーが主力商品となっており、甘さ控えめながらもリッチな食感が特徴です。さらに、「アヴァン」は揚げたての米粉チュロを提供し、グルテンフリー志向の顧客にもアピールできる商品を展開します。そして、「をかしひつじや」では、全世代に愛される懐かしい駄菓子が揃い、特にファミリー層や観光客にとって魅力的なスポットとなるでしょう。
これらの店舗は単なる商品提供の場としてではなく、ライブキッチンという形で顧客とのインタラクションを強化し、その場で調理されたスイーツを提供することで、顧客体験をより豊かなものにします。特にライブキッチン付きの店舗は、出来立てのスイーツをその場で楽しめるだけでなく、ピクニックや手土産としても購入できる多用途性を持っています。このような付加価値が、エキナカ施設としての「エキュート上野」の競争力をさらに高める要素となるでしょう。
また、オープン前には「おやつパーク」の認知度を高めるための事前イベントが予定されています。アーティストと子どもたちが協力して行うライブペインティングや、人気漫画家による新エリア紹介の漫画展示など、エンターテインメント性を重視した取り組みが計画されています。これらのイベントは、単なる集客施策にとどまらず、エキナカ空間全体のブランディング強化にも寄与することが期待されます。
今後の商業施設運営において、駅の利用者に対していかに「立ち寄りたい」と思わせる付加価値を提供できるかが鍵となります。「おやつパーク」は、こうしたニーズに応えるためのモデルケースとして、他の商業施設にも示唆を与える存在となるでしょう。以下、株式会社JR東日本クロスステーションのプレスリリースから画像を引用。